BMWは、X1に続きコンパクトSUVマーケットに新型X2を投入。日本での発売を開始した。
今回登場したX2は、X1をベースにクーペルックにしたSUV。こうしたクーペタイプのデザインが採用されたSUVは、近頃人気が高い。本来SUVがもつオフローダー的な泥臭さが無いため、都会派SUVなどとも言われている。BMWでは、こうしたクーペルックのSUVをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼んでいる。

この記事の目次 CONTENTS
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際立つワイド&ローで、スポーティなデザイン
ディーゼルやPHEVの設定なし、ガソリンエンジンのみ
高価な価格帯のクルマとしては、物足りない安全装備
BMW X2の選び方:おすすめはxDrive20i M Sport X
BMW X2価格
BMW X2スペック

BMWのモデル名で、XはSUV系。その後に続く数字はクラスで小さいほどコンパクトモデルになる。そして、偶数はクーペ系のモデルに使われている。

際立つワイド&ローで、スポーティなデザイン

ひと目見てわかる通り、新型BMW X2のデザインは、かなりワイド&ローなフォルムが際立っている。X2のボディサイズは、全長4,375×全幅1,825×全高1,535mmで、ベースとなっているX1と比較すると全長が-80㎜、全幅+5㎜、全高-75㎜と、X2はかなり全高の低いSUVであることがわかる。

X1と比べると全高がかなり低いX2

X2 X1
全長 4,375mm 4,455mm
全幅 1,825mm 1,820mm
全高 1,535mm 1,610mm

まるでスポーツカーのようなシェイプライン

X2のデザインで特徴的なのは、かなり傾斜したAピラー(柱)に小さなウインドウ。そして、前下がりのウェッジシェイプラインだ。スポーツカー的なデザイン手法が投入されている。

CピラーにはBMWブランドのロゴを採用

さらに、X2はボディも面の張りが強い。マッスル感もあり、SUVらしい力強さもアピールしている。また、Cピラーには、歴代BMWクーペの名車を彷彿とさせるBMWブランド・ロゴが入っている。この手法は、近年のBMWには採用されていないデザインだ。リヤビューには、なんと直径90㎜もある大型エキゾースト・テールパイプが装備され、まるでスポーツカーのようなルックスになった。

最低地上高は180㎜

X2は、これだけスポーティなルックスなのに、最低地上高は180㎜と十分なスペースを確保した。この最低地上高は、X1と同じ。X2はかなり下部にボリュームのあるフロントバンパーデザインが採用されているので、実際の悪路ではどこまで余裕ある最低地上高を生かせるのか不明だが、ラフロード程度の走行で十分な走破性は確保されていそうだ。

インテリアデザインもスポーティに

X2のインテリアデザインは、基本的にX1と同じ。水平基調のデザインが採用されており、ワイド感がある。色味や加飾などは、X1より、一段とスポーティなものとなっている。

ディーゼルやPHEVの設定なし、ガソリンエンジンのみ

新型BMW X2に搭載されたパワーユニットは、ガソリンの1.5Lターボと2.0Lターボが用意された。X2 sDrive18には、直3 1.5Lターボが搭載され、140ps&220Nmをアウトプットし、燃費は15.6㎞/Lとなった。1.5L車は、FF(前輪駆動)のみで、ミッションは7速DCTとなる。
そして、X2 xDrive20iには、直4 2.0Lターボが搭載され192ps&280Nmを発揮する。燃費値は14.6㎞/L。ミッションは8速ATで、4WDのxDriveのみの設定となっている。

X2には残念ながら、ディーゼルエンジンやPHEVの設定が無い。BMWは、こうしたクーペルック系のモデルを選ぶ顧客は、ガソリン車を選択する傾向が強いという。そのため、ガソリン車のみに絞って導入するパターンが多い。

世界のトレンドとは真逆の戦略

ただ、そうした判断はかなり微妙。欧州を中心に、電動車へのシフトが進む中、あえてガソリン車しか入れないというのは、世界のトレンドに逆行している。環境問題も含めれば、逆にガソリン車を減らしディーゼルやPHEVの設定を増やすべきだろう。
しかも、日本マーケットは、充電インフラも整備されており、ハイブリッド車を含め電動モデルに対する興味が強い。さらに、日本はハイオクガソリンと軽油の価格差が30円/L以上も違う。燃料費が安くなったり、エコカー減税の恩恵もより受けることができるという顧客メリットを考えるのであれば、ディーゼルやPHEVの設定が必要だ。

高価な価格帯のクルマとしては、物足りない安全装備

新型X2の安全装備は、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備ドライビング・アシストが標準装備化されている。ドライビング・アシスタントは、レーン・ディパーチャー・ウォーニング などをパッケージ化。ただ、全車速追従式クルーズコントロールもオプション設定だ。レーン・ディパーチャー・ウォーニング は、警報を発するだけで車線維持機能はない。軽自動車でも車線維持機能があるのに、高額な高級車なのに、この程度の安全装備では少々物足りない。

BMWコネクテッド・ドライブは標準装備

安全装備に対して、物足りなさを感じるものの、流行りのコネクティッド系は充実。本来ならば、命を守る安全装備を先に充実してほしい。コネクティッド系では、BMWコネクテッド・ドライブを標準装備した。
X2は、若い世代をターゲットとしたこともあり、BMWの思惑を明確に感じ取れる部分だ。この機能は、深刻な事故が発生した際、車両から自動的にSOSコールを発信するBMW SOSコールや、車両故障などに迅速な対応が可能なBMWテレサービスが用意され、事故後の安心感がある。

BMWリモート・サービスも使用可能

さらに、スマートフォンを利用して車両を遠隔操作できるBMWリモート・サービス。スマートフォン専用アプリ「My BMWリモートApp」を使い、車外からベンチレーションを起動させたり、ドアのロックやロック解除が行え、パソコンやスマートフォンで事前に検索した目的地情報を車両に送信し、ナビゲーションに設定することも可能だ。

また、BMW専用アプリ「BMW Connected」を使うと、車内のコントロール・ディスプレイとiDriveコントローラーを利用して専用アプリ内の様々なコンテンツを楽しめる。Twitterの更新情報を車内のディスプレイで確認ができたり、テキストの読み上げ機能で、運転中に投稿を音声で聞くことが可能。今時の利便性が高い仕様になっている。

BMW X2の選び方:おすすめはxDrive20i M Sport X

BMW X2の選び方は、なかなか悩みどころが多い。エンジンは、1.5Lターボと2.0Lターボの2タイプしかない。だが、1.5Lで4WDのxDriveが欲しいと思っても設定がない。逆に、パワフルな2.0LでFF(前輪駆動)でもいいという人も、FFの設定が無いので高価なxDriveを買うしかないのだ。

X2のグレードは、 標準車とM Sportの2タイプという割り切った設定。標準車のFFとxDriveの価格差は38万円。M SportのFFとxDrive M Sportの価格差は34万円だ。
ここが悩みどころで、排気量がアップし4WDのxDriveとオートマチックテール、シートヒーターなどがプラス装備され、この程度の価格差というのであれば、意外とお買い得な設定なのだ。逆に、FFモデルの買い得感が低くみえる。

M Sportと標準車の価格差はなんと45万円!

逆にやや高めの印象になるのが、M Sportと標準車の価格差。1.5Lだと標準車とM Sportの価格差は、なんと45万円。2.0Lになると、41万円にもなる。
M Sportを選択すると、Mスポーツサスペンションに19インチホイール、Mスポーツ専用エアロパーツ類などが装備される。外観デザインや、やや硬めに設定された専用サスペンションによるスポーティな走りは魅力的。

中古車でも人気とリセールバリューが高いMスポーツ

しかも、中古車マーケットでもMスポーツの人気は非常に高く。Mスポーツのリセールバリューは圧倒的に高い。次の乗り換えを考えるのならば、魅力的な装備が付いて、リセールバリューが高いMスポーツという選択肢になる。

そう考えると予算にもよるが、BMW X2のおすすめはxDrive20i M Sport Xで、価格は5,150,000円になる。

BMW X2価格

BMW X2の価格は以下の通り。

車種 グレード名 価格
BMW X2 sDrive18i 4,360,000円
BMW X2 sDrive18i M Sport X 4,810,000円
BMW X2 xDrive20i 4,740,000円
BMW X2 xDrive20i M Sport X 5,150,000円

BMW X2スペック

各グレードのスペック詳細は下記の通り。

BMW X2 sDrive18i BMW X2 xDrive20i
サイズ 全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm 全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm
ホイールベース 2,670mm 2,670mm
車両重量 1500kg 1620kg
車両総重量 1775kg 1895kg
排気量 1498cc 1998cc
エンジン 直列3気筒ガソリンエンジン 直列4気筒ガソリンエンジン
最高出力 140PS(103kW)/4,600rpm 192PS(141kW)/5,000rpm
最大トルク 220Nm/1,480-4,200rpm 280Nm/1,350-4,600rpm
燃料消費率 15.6km/L 14.6km/L