スズキ スイフトハイブリッド「燃費は32.0㎞/Lと優れるが、やや中途半端なストロングハイブリッドを搭載」ガリバーの2017年新車購入ガイド

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「燃費は32.0㎞/Lと優れるが、やや中途半端なストロングハイブリッドを搭載」スズキ スイフトハイブリッド購入ガイド

スズキ スイフトハイブリッドスズキは、コンパクトカーのスイフトに、独自のハイブリッドシステムを搭載したスイフトハイブリッドの発売を開始した。



    目次
  1. ■ 異例の2つのハイブリッドシステム

  2. ■ ローコスト化で軽量、燃費をより向上

  3. ■ ハイブリッド化でギクシャク感を軽減

  4. ■ ストロングハイブリッド搭載でモーター走行が可能に

  5. ■ スズキ スイフトの選び方

  6. ■ スズキ スイフトの価格


異例の2つのハイブリッドシステム


スイフトは、2017年1月に登場している。この時に、スイフトにはハイブリット車が用意されていた。このモデルは、マイルドハイブリッド方式を採用。グレード名は、ハイブリッドMLとハイブリッドRSの2グレードが設定された。
このマイルドハイブリッド車は、ISGと呼ばれるモーター機能付発電機が使われており、モーターのみの走行はできない。あくまで、エンジンの補助的役割になっている。組み合わされているのは、1.2Lのデュアルジェットエンジンだ。

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スズキ独自開発のストロングハイブリッド投入!

今回、このマイルドハイブリッドに加え、スズキが独自に開発したストロングハイブリッドが投入されたのだ。ストロングハイブリッドには、ハイブリッドSG、ハイブリッドSLという2グレードが設定されている。

今回のストロングハイブリッド車の追加で、スイフトには2つのハイブリッドシステムが用意されたことになる。こうした設定は、かなり異例なことだ。

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ローコスト化で軽量、燃費をより向上させる


スズキ スイフトハイブリッド新しく投入されたスズキのストロングハイブリッドは、いかにもスズキらしいローコストでオリジナリティの高いものとなっている。特徴は、1モーター式でモーターが独立していること。一般的な1モーター式のハイブリッドシステムは、エンジンとミッションの間にモーターがある。ところが、スズキのハイブリッドシステムは、駆動用モーターが単独で存在。動力を直接駆動軸に伝えるという珍しい方式だ。

ミッションもまさかの自動変速機能付きの5速AGS(オートギヤシフト)。5速MTに自動変速機能をプラスした簡易型のATだ。一般的なCVTと比べると、コストが安く軽量。軽量であることは重要で、燃費をより向上させることができる。

ハイブリッド化でギクシャク感を軽減


スズキ スイフトハイブリッド5速AGSは、CVTと比べるとギヤチェンジ時にややギクシャク感が出る。これは、スズキだけでなく、このシステムを使う多くの自動車メーカーの悩みの種でもある。ただ、スズキの5速AGSは、ハイブリッド化したことで、ギクシャク感をかなり少なくした。

クラッチを切りギヤチェンジしたときに起こるギクシャク感を軽減するために、独立したモーターが活躍する。クラッチの切り離し時に、わずかだがモーターがアシストするため、妙な空走感やギクシャク感が減り、かなりスムースに走るようになった。このスムースさは、こうしたシステムを使うクルマの中ではトップレベルと言えるものだ。

ただ、スムースになったとはいえ、CVTほどではない。やはり、わずかだがギクシャク感を感じてしまう。ATやCVTしか乗ったことのない人には、やや違和感を感じるかもしれない。まぁ、少し慣れれば気にならないレベルではある。


高速道路では、燃費面でもマイナスに・・・

また、5速AGSは軽量でローコストなのは良いが、高速道路などでのクルージングはやや苦手だ。CVTはワイドな変速比をもつ。そのため、高速道路ではエンジンの回転数は低く抑え静粛性を高めている。しかし、5速AGSは変速比が狭い。高速道路だとエンジンの回転数が上がり、ややエンジンの音が騒々しい。エンジンの回転が高いので、燃費面でもマイナスだ。市街地での静粛性は高いだけに、少々残念なポイントでもある。

ストロングハイブリッド搭載でモーター走行が可能に


スズキ スイフトハイブリッドスイフトに搭載されたストロングハイブリッドは、モーター走行が可能になっているのが特徴だ。平坦路など、負荷が低い状態であれば約60㎞/hまで、EV走行が可能。また、約80㎞/h以下でアクセルを離すとエンジンが停止する。こうした、パターンを繰り返すことで燃費を稼ぐ。

マイルドハイブリッドに近い走行感

ただ、微妙なのはモーター走行できる範囲がやや狭い。まず、停車中エコモードでブレーキから足を離すとモーターによるクリープができる。クリープで動き出すものの、アクセルを踏むとエンジンがすぐに始動してしまうのだ。さらに、標準モードでは、モーターによるクリープはない。すぐに、エンジンが始動し、モーターはエンジンのアシストする。

こうした走行フィールは、今時のハイブリッド車とはやや違う。低速での走行でもエンジンが主体なのだ。仕組み的には、ストロングハイブリッドなのだろうが、走行感はマイルドハイブリッドに近い。

この理由は、駆動用モーターの出力が13.6ps&30Nmと小さいことが原因だ。トヨタ アクアは、61ps&169Nmというモーターを使用している。モーターの出力が小さいため、モーター走行できる範囲が少ないのだ。

マイルドハイブリッドに対し、燃費は約17%向上!

燃費性能に関しては、マイルドハイブリッドの27.4㎞/Lに対して、ストロングハイブリッドは、32.0㎞/Lという数値を達成。約17%もの燃費を向上させている。アクアの34.4㎞/Lほどではないが、かなり接近した優れた燃費値といえる。燃費性能は十分なものだが、モーター走行があまりできないので、あえてハイブリッド車を買ったという満足感が無いのが少々微妙なところだろう。

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スズキ スイフトハイブリッドの選び方

スズキ スイフトハイブリッド
スイフトハイブリッドの選び方は簡単だ。ストロングハイブリッドには、SGとSLグレードしかない。

ストロングハイブリッド車なら、SLグレードがおすすめ

SLの安全装備は、なかなか高いレベルにある。歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「デュアルセンサーブレーキサポート」が標準装備化。さらに、サイド&カーテンエアバッグも標準装備となった。さすが、グローバルモデルといえる高い安全性能を誇っている。

ところが、エントリーグレードとなるSGには、なぜかこうした安全装備が一切用意されていない。さらに、オプションでも選択できないというありえない状況だ。今時、軽自動車でも歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備が標準装備化されつつある時代に、選択肢も提示しないというのは、安全重視の時代に逆行している。スズキのマーケティングは、こうした見た目の価格ばかりを重視する傾向が強い。顧客は安かろう悪かろうなクルマではなく、安くてよいクルマが欲しいのだ。こうした営業戦略を続けていると、スズキのブランド価値は下がる一方だろう。

こうした状況なので、ストロングハイブリッド車はSLグレードがおすすめだ。

高価な価格設定のストロングハイブリッド

ただ、ストロングハイブリッドはかなり高価な価格設定がされている。開発費を抑えてローコスト化した割には高価だ。ストロングハイブリッドのハイブリッドSLの価格は1,949,400円。対してマイルドハイブリッドのハイブリッドMLは1,721,520円となっている。価格差は23万円! 燃費差は、わずか4.6㎞/L。

ストロングハイブリッドであっても、あまりモーター走行ができないことを考えると、あえてこれだけ高額な価格を支払ってストロングハイブリッドを買う理由が見つからない。こうなると、マイルドハイブリッドのMLで十分といった印象が強くなる。

さらに、ストロングハイブリッドのハイブリッドSL車の1,949,400円という価格は、他メーカーのハイブリッド車並み。モータードライブでしか走らない日産ノートe-POWER が買えてしまう価格帯だ。

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スズキ スイフト価格


スイフトの価格は以下の通り。

・HYBRID SG 1,668,600円
・HYBRID SL 1,949,400円

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執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

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