新車と中古車どっちにしよう?!~メリットとデメリットを徹底比較!~「新車と中古車、どっちにすればいいの?!」と悩んで夜も眠れない初心者Nが新車と中古車のメリットデメリットについて、プロにご指南いただきます!
4.業界の悪いクセ

初心者N(以下、N)「次はあえて、新車業界の悪いところと中古車業界の悪いところを教えてほしいのですが」

大岡(以下、O)「それを聞きますか(苦笑)。まあ、やっぱり新車業界でいつもなんだなぁと思うのは”値引き”という商習慣ですね。新車という車体ごとに差がないものなのに、金額に差が出るという不平等感。これは、質が悪い。例えば、同じスーパーに2人で大根を買いに行ったとしましょう。当然、レジで支払う金額は2人とも同じです。困ったことに、新車の場合、値引きという商習慣があるため、同じ仕様のクルマを買う人でも、10万円引きの人もいれば30万円引きの人も存在します。それが商売だと言われてしまえばそれまでなのですが...」

N)「なるほど...。どういうお客様だと値引きして、どういうお客様だと値引きしない傾向があるんですか?」

O)「とくに、ライバル車と比較し商談で値引きを強く強要する人や、商談期間や時間を伸ばす人などが多くの値引きを獲得できる傾向にあります。逆に、目当てのクルマに惚れ込んで、値引きも強要せずに、即決するという販売店にとって一番ウレシイはずの顧客ほど値引き額が少ないという..」

N)「新車にするなら交渉術を磨かないと!!!」

O)「苦手そうですけどね(笑)。高額な商品を買うのに不平等感があるのが事実です。こうした値引きが起きる理由のひとつは、メーカーが販売店に対して、過度なインセンティブを出すことがあるからです。原価割れの値引きをしてもインセンティブで補填できるくらい高額だと言われています。しかし、大幅な値引きをしなくては売れないクルマは、逆に言うと不人気車ともいえます。大きな値引き額は、そのままリセールバリューにも反映されます。結果的に、大きな値引き額を得たとしても、リセールバリューが下がるのでは、どちらが得か分からなくなります。過去にこういった仕組みを無くそうと、多くのメーカーがワンプライス制度を導入しましたが、成功した例はありません。これは新車最大のデメリットかと」

N)「中古車業界はどうなんですか?」

O)「やっぱり、未だ事故車(修復歴あり)が偽って売られている可能性があることですよね。故障と同様に判別するのが難しいのが事故車です。中古車販売店の多くに事故車(修復歴あり)と書かれて販売されているクルマはあまりありません」

N)「事故車(修復歴車)ってなんでだめなんですか?見た目は変わらないじゃないですか」

O)「事故車は、故障が多いだけでなく、再び事故にあった時の安全性能にも問題が出てくる可能性があるからです。一度、大きな衝撃を吸収して骨格部分変形してしまったら、修復したからといって、再び大きな衝撃があった場合、同じように衝突エネルギーを吸収することはできない可能性が極めて高いからです。こういった事故車は、相場より安かったりしますので、随分安いと思ったら注意が必要です。ただ、なかなか見抜けるものではないので、ここは販売店を信じるしかないというのが現状です。ただ、悪いお店ほど妙に親切だったり、気軽に値引きに応じたりとするので、騙されてしまいやすいので注意が必要です」

N)「じゃあ、どんなお店にすればいいんですか?」

O)「事故車を売りません! と、宣言しているお店や、契約書などに返金するなどの対応が取られているお店で選ぶといいでしょう。あとは事故車を”事故車”と表示して販売しているお店も好感がもてますね。このように、新車のように均質な状態ではなく、1台1台コンディションが違えば、価格も違うのが中古車です。ハズレと当たりが混在しているというのは、中古車の最大のデメリットでしょうね」

N)「これでいうと...。引き分け、でしょうか」

O)「そう思いますよ。どちらにせよ、消費者に努力を強いられるということです。見ぬく目をもたないといけないということですね」

5.リセールバリュー

N)「ところでさっき、新車の値引きの話で“リセールバリュー”といっていましたが、リセールバリューってなんですか?」

O)「いわゆる下取り価格ってものです」

N)「それはきっと新車の方がいいですよねぇ?」

O)「3年〜5年間程度という短い期間で乗り換えるのなら、新車のリセールバリューは魅力的なメリットですよね。たとえば、300万円で買ったクルマが超人気車だとすると、5年後のリセールバリューが50%くらいになり、150万円で下取りや売却ができることを意味します。つまり、次にまた300万円のクルマを買う場合、150万円支払えばOKということです。こういった乗り換えは、常に新車に乗っていたいという人にオススメですが...」

N)「が...?何か裏があるんですか?」

O)「裏はないですよ。ただ、注意は必要です。リセールバリューは中古車マーケットの人気がすべてです。気に入ったクルマが、中古車市場で超人気車であればいいのですが、そうでない不人気車となるとリセールバリューが20%以下ということも充分に考えられるので、リスクがある新車のメリットともいえますね。また、下取り車の処理方法も重要です。一般的に、ディーラーより買取専門店の方が高価で買ってくれるケースが多いです。そうでなければ、買取専門店のビジネスは、存在意義がありません。ディーラーの下取り価格が本当に適正なのか、買取専門店にも一度は出向き下取り車の査定は絶対に必要です。より高額で引き取ってくれるところに売却すればいいだけのことです」

N)「あとはさっき言っていた値引き額も関係してくるんですよね?」

O)「そうです。すでに全然売れていないから大幅な値引きができるのであれば、リセールバリューも低いと見込んで正解です」

N)「中古車でもリセールバリューが高いことってあるんですか?」

O)「ほんの一部ですがありますよ。不動の人気を誇る一部の車種で、かつ、経過年数が少なかったり、距離を走っていなかったり、人気の色だったり...。つまり、リセールバリューの高い中古車は、値段も高いですよ。そうは言っても新車の値落ちがバカらしいから、新車よりは安いけど、中古車としては高いゾーンにある中古車を2〜3年ごとに乗り換えるという人もいます」

N)「でもこれに関しては、リスクはあったとしても、新車の勝ち、ですよね」

O)「はい。ただし、新車でも経過年数によってリセールバリューは大きく変わるので、そこは要注意ですよ。7年も乗ったら新車でも、0円になってしまうことはよくありますから」

  • 次回は「保証&修理代は?」と「価格」です。
  • クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏

    クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

  • 初心者 N

    初心者 Nようやく重い腰を上げ、脱ペーパードライバーにチャレンジ!
    そのあかつきにはマイカーを手に入れたい。今日も元気に検討中!

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新車と中古車どっちにしよう?!メリットとデメリットを徹底比較!

「新車と中古車、どっちにすればいいの?!」と悩んで夜も眠れない初心者Nが新車と中古車のメリットデメリットについて、プロにご指南頂きます!

新車と中古車どっちにしよう?!目次

04.業界の悪いクセ

初心者 N
初心者N(以下、N)「次はあえて、新車業界の悪いところと中古車業界の悪いところを教えてほしいのですが」
大岡氏
大岡(以下、O)「それを聞きますか(苦笑)。まあ、やっぱり新車業界でいつもなんだなぁと思うのは“値引き”という商習慣ですね。新車という車体ごとに差がないものなのに、金額に差が出るという不平等感。これは、質が悪い。例えば、同じスーパーに2人で大根を買いに行ったとしましょう。当然、レジで支払う金額は2人とも同じです。困ったことに、新車の場合、値引きという商習慣があるため、同じ仕様のクルマを買う人でも、10万円引きの人もいれば30万円引きの人も存在します。それが商売だと言われてしまえばそれまでなのですが...」
初心者 N
N)「なるほど...。どういうお客様だと値引きして、どういうお客様だと値引きしない傾向があるんですか?」
大岡氏
O)「とくに、ライバル車と比較し商談で値引きを強く強要する人や、商談期間や時間を伸ばす人などが多くの値引きを獲得できる傾向にあります。逆に、目当てのクルマに惚れ込んで、値引きも強要せずに、即決するという販売店にとって一番ウレシイはずの顧客ほど値引き額が少ないという..」
初心者 N
N)「新車にするなら交渉術を磨かないと!!!」
大岡氏
O)「苦手そうですけどね(笑)。高額な商品を買うのに不平等感があるのが事実です。こうした値引きが起きる理由のひとつは、メーカーが販売店に対して、過度なインセンティブを出すことがあるからです。原価割れの値引きをしてもインセンティブで補填できるくらい高額だと言われています。しかし、大幅な値引きをしなくては売れないクルマは、逆に言うと不人気車ともいえます。大きな値引き額は、そのままリセールバリューにも反映されます。結果的に、大きな値引き額を得たとしても、リセールバリューが下がるのでは、どちらが得か分からなくなります。過去にこういった仕組みを無くそうと、多くのメーカーがワンプライス制度を導入しましたが、成功した例はありません。これは新車最大のデメリットかと」
初心者 N
N)「中古車業界はどうなんですか?」
大岡氏
O)「やっぱり、未だ事故車(修復歴あり)が偽って売られている可能性があることですよね。故障と同様に判別するのが難しいのが事故車です。中古車販売店の多くに事故車(修復歴あり)と書かれて販売されているクルマはあまりありません」
初心者 N
N)「事故車(修復歴車)ってなんでだめなんですか?見た目は変わらないじゃないですか」
大岡氏
O)事故車は、故障が多いだけでなく、再び事故にあった時の安全性能にも問題が出てくる可能性があるからです。一度、大きな衝撃を吸収して骨格部分変形してしまったら、修復したからといって、再び大きな衝撃があった場合、同じように衝突エネルギーを吸収することはできない可能性が極めて高いからです。こういった事故車は、相場より安かったりしますので、随分安いと思ったら注意が必要です。ただ、なかなか見抜けるものではないので、ここは販売店を信じるしかないというのが現状です。ただ、悪いお店ほど妙に親切だったり、気軽に値引きに応じたりとするので、騙されてしまいやすいので注意が必要です」
初心者 N
N)「じゃあ、どんなお店にすればいいんですか?」
大岡氏
O)事故車を売りません! と、宣言しているお店や、契約書などに返金するなどの対応が取られているお店で選ぶといいでしょう。あとは事故車を”事故車”と表示して販売しているお店も好感がもてますね。このように、新車のように均質な状態ではなく、1台1台コンディションが違えば、価格も違うのが中古車です。ハズレと当たりが混在しているというのは、中古車の最大のデメリットでしょうね」
初心者 N
N)「これでいうと...。引き分け、でしょうか」
大岡氏
O)「そう思いますよ。どちらにせよ、消費者に努力を強いられるということです。見ぬく目をもたないといけないということですね」

04.

業界の悪いクセ

DRAW

05.リセールバリュー

初心者 N
N)「ところでさっき、新車の値引きの話で“リセールバリュー”といっていましたが、リセールバリューってなんですか?」
大岡氏
O)「いわゆる下取り価格ってものです」
初心者 N
N)「それはきっと新車の方がいいですよねぇ?」
大岡氏
O)3年〜5年間程度という短い期間で乗り換えるのなら、新車のリセールバリューは魅力的なメリットですよね。たとえば、300万円で買ったクルマが超人気車だとすると、5年後のリセールバリューが50%くらいになり、150万円で下取りや売却ができることを意味します。つまり、次にまた300万円のクルマを買う場合、150万円支払えばOKということです。こういった乗り換えは、常に新車に乗っていたいという人にオススメですが...」
初心者 N
N)「が...?何か裏があるんですか?」
大岡氏
O)「裏はないですよ。ただ、注意は必要です。リセールバリューは中古車マーケットの人気がすべてです。気に入ったクルマが、中古車市場で超人気車であればいいのですが、そうでない不人気車となるとリセールバリューが20%以下ということも充分に考えられるので、リスクがある新車のメリットともいえますね。また、下取り車の処理方法も重要です。一般的に、ディーラーより買取専門店の方が高価で買ってくれるケースが多いです。そうでなければ、買取専門店のビジネスは、存在意義がありません。ディーラーの下取り価格が本当に適正なのか、買取専門店にも一度は出向き下取り車の査定は絶対に必要です。より高額で引き取ってくれるところに売却すればいいだけのことです」
初心者 N
N)「あとはさっき言っていた値引き額も関係してくるんですよね?」
大岡氏
O)「そうです。すでに全然売れていないから大幅な値引きができるのであれば、リセールバリューも低いと見込んで正解です」
初心者 N
N)「中古車でもリセールバリューが高いことってあるんですか?」
大岡氏
O)「ほんの一部ですがありますよ。不動の人気を誇る一部の車種で、かつ、経過年数が少なかったり、距離を走っていなかったり、人気の色だったり...。つまり、リセールバリューの高い中古車は、値段も高いですよ。そうは言っても新車の値落ちがバカらしいから、新車よりは安いけど、中古車としては高いゾーンにある中古車を2〜3年ごとに乗り換えるという人もいます」
初心者 N
N)「でもこれに関しては、リスクはあったとしても、新車の勝ち、ですよね」
大岡氏
O)「はい。ただし、新車でも経過年数によってリセールバリューは大きく変わるので、そこは要注意ですよ。7年も乗ったら新車でも、0円になってしまうことはよくありますから」

05.

リセールバリュー

NEW WIN

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

初心者 N
初心者 N

ようやく重い腰を上げ、脱ペーパードライバーにチャレンジ!
そのあかつきにはマイカーを手に入れたい。今日も元気に検討中!

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