さて、中古車はというと、取得税がそもそも複雑。課税標準基準額が型式などで決められて
おり、この金額に経過年数による残価率をかけ、その答えが取得価額となる。

この取得価額の5%が取得税となるのだ。

さらに、取得価額が50万円以下の場合、課税されない。そのため、よほどの高額車で
高年式でない限り、取得税は新車に比べわずかな金額となり、5、6年落ちの中古車は
ほぼ取得税はかからないものが多い。

そのため、中古車に関して取得税減税はあまりメリットがない。また、エコカー減税も
一部の車種で高年式のものに限られるので、これもメリット無し。つまり、増税分が
ほぼダイレクトに財布を直撃する。

そこから導き出される答えは、中古車は増税前に買え! が、鉄則といえる。
中古車は新車のように、まったく同じクルマが存在しない。そのため、今あるものがすべて。

2014年に入り、駆け込み需要が始まると、気に入っていたクルマがすぐに売れてしまうこともある。
新車ではないので、同じクルマはなく、同じようなクルマが見つかるかは運任せとなる。

さらに、中古車には定価がない。価格はマーケットが決める。そのため、人気車ほど価格は高くなる。
逆に不人気車ほど価格は安くなる。この仕組は、買う時期にも影響を与えるのだ。
多くの人が買いに来る時期は、価格が高くなり、閑散期は安くなる。この原理は、増税前の
駆け込み需要期になると、価格が上昇する可能性を示唆するので、気に入ったクルマが見つ
かったら、駆け込み需要期に入る前に買ったほうが得ともいえる。



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