錦秋のスカイライン いよいよ11月。
午後の早い時間には西日がまぶしく、ススキが金色に輝き、樹木の葉は、一年で一番鮮やかに色づく。クリスマスの前で街も静かなこの時季、実は一番好きです。
だから、「できればこの時季に旅をしたい」・・・常々そう思います。人間何を以って「成功」か。いろいろ夢や憧れはあるでしょう。私はここだけの話、豊穣の秋、色づく木々の下、ふかふかの落ち葉を踏みしめながら長い旅に出られるようになったら、人生『成功した!』といってもいいのではないか。そう思うほどなのです。

そんな旅にもふさわしいクルマ、スカイラインクロスオーバーもまた、好きな車の一台です。記号や数字だけの車名も多い中、「スカイライン」、山なみの稜線。そんな叙景的な名前だけとっても、日本で屈指の"老舗車名"「スカイライン」のシリーズであるばかりでなく、大人の落ち着き、奥ゆかしい「徳」を感じないではいられません。
古典的なFRレイアウトと6気筒エンジンは、踏むと金属質の音を伴いながらじわりと重厚にして軽やかに滑り出します。ハンドリングも、しっとりとした操作感。かといって、地味、倹約を旨とする・・・という感じでもない。華美ではいが華やかさもある。こういうクルマは、なかなか見あたりません。

「もっと遠くへ・・・」そう思わせてくれる国産車、まだまだあるのだということに気づくでしょう。もともとは北米中心のインフィニティのエントリーSUV。
よく、「ON」と「OFF」なんて申します。その点このクルマは完全に「OFF」だと思います。できれば携帯電話の電源さえも切って、こんなクルマと気ままな旅に出る。

このクルマでこの国の最も美しい秋、錦秋を駆け抜ける人は幸せである。そんなスカイラインクロスオーバー、秋の香りのするちょっといいクルマなのです。

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