メルセデスベンツ 新型 Eクラス エクステリア

世界で累計1200万台を売り上げたメルセデスの基幹車種「Eクラス」がフルモデルチェンジ

メルセデスベンツ 新型 Eクラス フロントマスク

 メルセデスベンツ日本は5月26日、ミディアムセダン「メルセデスベンツ Eクラス セダン」をフルモデルチェンジし、同日より発売する。
 Eクラスは世界で累計1200万台が売られたメルセデスの基幹車種にして、世界のプレミアムセダンのベンチマークモデルだ。日本においてもこれまで20万台を販売し、日本法人の売り上げの20%を占める。新型Eクラスでは、新しい内外装デザインや革新技術の数々を採用。安全面や快適性、環境性能など多方面に渡り進化を遂げた。特に、メルセデスが"BlueEFFICIENCY"テクノロジーと呼ぶ効率改善の手法により、燃費は最大11%向上。さらにCO2排出量低減を実現させた点が大きなニュースだ。具体的な改善策としては、補機類の駆動ロス軽減や空気抵抗低減、転がり抵抗を軽減させた新タイヤの採用などが挙げられる。

新型 メルセデスベンツ Eクラス「E300」リアシート
スペースがさらに拡大し余裕が増したリアシート。2:1の分割可倒機能も備え、ユーティリティも確保されている。なおオプションの「コンフォートパッケージ」を選択すると後席シートヒーターも追加される。
新型 メルセデスベンツ Eクラス「E300」フロントシート
長距離ドライブでの疲労を軽減させる新設計「コクーニング・コンセプト」のフロントシート。椅子自体の寸法も拡大した。さらに「コンフォートパッケージ」ではマルチコントロールシートバックやシートベンチレーターも搭載される。
新型 メルセデスベンツ Eクラス「E300」インパネ周り
世界各国の過酷な条件下において、実に3600万キロに及ぶ長距離の試験走行を行った新型Eクラス。タイプにより「AIRマティックサスペンション」か「DIRECT CONTROLサスペンション」が搭載され、ともに軽快なハンドリングと乗り心地が高度にバランスされた。

Eクラスを象徴する丸目のツインヘッドランプは角型へと進化

メルセデスベンツ 新型 Eクラス「E550アバンギャルド」リアビュー

 新型Eクラスでまず目に付くのが、エクステリアデザインの変化だろう。先代、先々代と続いた丸いツインヘッドライトは、変型の角型へと進化。ボディのフォルムは、シャープさとエレガントさを兼ね備えた新世代のデザインとなった。車体寸法は全長×全幅×全高4870x1855x1455mm、ホイールベース2875mm。先代Eクラスに比べ全長で+20mm、全幅で+35mm、ホイールベースで+20mmと拡大している。ボディサイズの拡幅分はほとんどが室内空間へと充てられた。
 常に最先端のテクノロジーを採用してきた歴代のEクラス同様に、新型のEクラスにおいても様々な新装備や新技術が搭載された。ドライバーの居眠り運転による事故を未然に防ぐ「アテンションアシスト」や、対向車を眩惑(げんわく)させることなく夜間の視界を最大限確保する「アダプティブハイビームアシスト」などの安全装備を全車標準採用するなど、特に安全における新たな進化が印象的だ。このほかにも赤外線カメラを利用した歩行者検知機能付きの「ナイトビューアシストプラス」や、車線逸脱を抑制する「レーンキープアシスト」などの最先端安全技術もオプション設定する。

角型のツインヘッドランプを採用しイメージを一新した新型Eクラスのフロントマスク
角型のツインヘッドランプを採用しイメージを一新した新型Eクラスのフロントマスク。伝統的なフロントグリルは最新のメルセデスのトレンドにのっとりV型へと変型。彫りの深いボンネットのラインと合わせシャープでスポーティな印象を与える!
視認性に加え耐久性も高い高輝度LEDを採用したリアコンビランプ
視認性に加え、さらに耐久性にも優れた高輝度LEDを採用するリアコンビランプ。50km/h以上で急ブレーキを踏むとブレーキランプを自動的に点滅させる「アダプティブブレーキライト」を採用する。70km/hで作動した場合にはさらにハザードランプも点灯させる。
セダン車としては世界最高峰のCD値0.25をマークする空力ボディ
燃費向上とCO2低減を目指した新型Eクラス。セダン車としては世界最高峰レベルのCd値(空気抵抗値)0.25をマークするエアロダイナミクスボディとした。コレはトヨタの新型ハイブリッドカー「プリウス」と並ぶ圧倒的な数値だ。高速走行時の燃費向上に寄与する。

小型直噴ターボ、ディーゼル、ワゴン、クーペ、AMG・・・今年後半から来年にかけてさらに続々とラインナップ拡充予定!

新型Eクラス「E300」インパネ周り

 今回登場した新型Eクラスは、V6 3.0リッターの「E300」「E300 アバンギャルド」、V6 3.5リッターの「E350 アバンギャルド」、V8 5.5リッターの「E550 アバンギャルド」の4タイプ。当初左ハンドル仕様車が先行導入され、右ハンドル仕様は8月初旬より導入予定となっている。価格は「E300」730.0万円から「E550 アバンギャルド」1080.0万円まで[※消費税込み]。
 また夏以降から来年にかけて、久しぶりのクーペモデルや、スーパースポーツセダン「E63 AMG」、4輪駆動モデル「4MATIC」、小排気量の直噴ターボモデル、日本の厳しい排ガス規制をクリアするクリーンディーゼル「ブルーテック」、さらにステーションワゴンモデルなど様々なバリエーションが順を追って導入されていく予定だというからこちらも楽しみだ。

COMANDコントローラー
インパネ上部にレイアウトされた7インチディスプレイと、HDDナビやミュージックレジスター、地デジTVなどを統合的に手元で操作するCOMANDシステムは全車に標準装備される。[写真は手元で操作する「COMANDコントローラー」]
ステアリングコラムに取り付けられた「DIRECT SELECT(ダイレクトセレクト)」
センターコンソールからシフトレバーを廃し大型の収納スペースを確保。いっぽうステアリングコラムへ「DIRECT SELECT(ダイレクトセレクト)」を配置した。シフト選択は、ステアリングを握ったまま写真のコンパクトなセレクターレバーで操作する。
キーレスゴー
キーを身に着けたままドア開閉などが出来るスマートキーシステム「キーレスゴー」も全車標準装備する。給油口やトランクリッドも自動で解錠される。エンジンの始動も写真のボタンを押すだけだ。
軽量高剛性の高張力鋼板をボディ全体の72%に採用する新型Eクラスの衝撃吸収構造ボディ
軽量高剛性の高張力鋼板をボディ全体の72%に採用するほか、アルミや樹脂などを適所に用いた新型Eクラスの衝撃吸収構造ボディ。ねじれ剛性も向上し、振動を低減するとともに操縦安定性や乗り心地向上にも寄与する。
歩行者保護機能「アクティブボンネット」は全車に標準装備
歩行者との衝突をフロントバンパーが感知すると瞬時にボンネット後端が約50mm持ち上がる歩行者保護機能「アクティブボンネット」は全車に標準装備。他社のような火薬を用いる機械仕掛けではないため、手動でのリセットも可能なのが特長だ。
日本仕様独自にレイアウトが見直されたラゲッジスペース
広大なトランクルームは日本仕様で独自にアレンジされ、ゴルフバッグが4個搭載される広さ531リッター(VDA)の大容量を確保した。この他にもリアビューカメラやVICS対応HDDナビ、地デジ対応テレビチューナーなど日本独自装備が数多く搭載される。
報道向け記者発表会が行われた丸の内・東京国際フォーラムでは屋外コンコースにも歴代のミディアム・Eクラスが展示された。
懐かしいW124ミディアムクラス
手前は90年代を代表する名車、W124「ミディアムクラス」。他モデルに倣って後期モデルからはEクラスを名乗るようになった。
最新のW212 Eクラス
東京国際フォーラムのコンコースには新型Eクラスも数台展示され、街行く丸の内のサラリーマンやOLたちから大いに注目を集めた。
代表グレード
E350 アバンギャルド
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4870x1855x1455mm
車両重量[kg]
1710kg
総排気量[cc]
3497cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
272ps(200kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
35.7kg-m(350N・m)/2400-5000rpm
トランスミッション
7G-TRONIC(電子制御7速AT)
10・15モード燃焼[km/l]
9.5km/L
定員[人]
5人
消費税込価格[万円]
850.0万円
発売日
2009年5月26日
レポート
CORISM編集部 徳田 透
写真
メルセデスベンツ日本・CORISM編集部
メルセデスベンツ 新型 Eクラス 新車見積もり
希望しない電話は一切なし
2日以内のスピード回答
諸費用を含めてカンタン・安心なお見積もり
新車見積もりはこちら

新型Eクラスの情報はコチラもチェック!

【速報現地レポート:メルセデスベンツ 新型 Eクラス 新車情報】シャープなデザインに生まれ変わったメルセデスのNEW Eクラス!欧州3月デビューを前に世界初公開!

【新車情報】  written by CORISM編集部 (2009.01.23)

人気の輸入ミディアムサルーン「メルセデスベンツ Eクラス」がいよいよフルモデルチェンジを果たす!Cクラスを始めとする近年メルセデスのトレンドにのっとりシャープでエッジの効いたデザインに生まれ変わった。09年3月に欧州デビュー予定の新型Eクラス、まずは写真を中心に速報でお届けする! >> 記事全文を読む