総合評価
トヨタ ヴェルファイア エクステリア 日産 エルグランド エクステリア
トヨタ ヴェルファイア
日産 エルグランド
松下宏

低床プラットホームの採用で全高を55mmも下げたのは大きな決断だったと思う。クルマとしてはそのほうが絶対によいからだ。アルファードから分かれた新車名をどれだけ浸透させられるかが今後の鍵となる部分。立ち上がりではアルファードが多く売れたが、長期的にはヴェルファイアが盛り返していくことになると思う。

前回エルグランドとアルファードはほとんど同時にフルモデルチェンジしたが、今回はアルファード/ヴェルファイアが先にフルモデルチェンジしてエルグランドは取り残された状態だ。今の時点で世代の異なるモデル同士を比較したら、エルグランドがほとんどの面で不利になるのは止むを得ない。次期モデルに期待するしかない。

片岡英明

ヴェルファイアは若々しいイメージを強調したデザインで、アルファードとの差別化を明確化した。V6エンジンはスムースだし、4気筒エンジンも軽快なパワーフィーリングだ。ベーシックグレードから安全装備が充実していることも高く評価したい。高効率パッケージングは、快適性と走りの性能のレベルアップにも大きく貢献している。

デザインは今でも魅力的だが、設計年次の古さが走りの実力やパッケージングなどに出ている。V6エンジンは実用性能が高いが、燃費性能は物足りない。マルチセンターシートは便利だが、座り心地の点ではマイナスになる。弱点もあるが、アラウンドビューモニターやチューニングしたライダーを選べるなど、独特の個性が光る。

国沢光宏

御予算に余裕のあるなら迷うことなく買うべし! とくに「エグゼクティブパワーシート」ときたら、極上の座り心地。このシートで映画なんぞ見ていたら、数時間の移動だってまったく苦にならないだろう。ただ3列目シートの乗り心地は先代アルファードより落ちた。もし3列目シートまで使う、というなら乗り心地を確認してほしい。

実用性重視で選ぶなら、値引きまで含めたコストパフォーマンスの高さや、3列目シートの乗り心地などヴェルファイアに負けていない面ももつ。ただクルマとしての完成度や、豪華さ、数年後のリセールバリューなどで劣勢になっていることは間違いなし。弱点と長所をしっかり認識したうえで選んでほしい。買うなら2.5リッターを。

TOTAL
トロフィー 126点
104点
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