注目モデルのリセールバリューチェック
3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
今回のクルマ:ホンダ フリード

ホンダ フリードの魅力とは?

■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車研究所)

 小型ミニバンの草分け的存在であるホンダ・モビリオの後継モデルといえるフリードが発売された。先代のモビリオは、ミニバンという枠の中で極限までボディサイズを縮小し、居住性を多少犠牲にしながらも消費者のニーズに応えたモデルとして発売当初は人気の高いモデルだった。しかしトヨタ・シエンタや日産・キューブ キュービックなどの後発モデルの登場で人気を奪われていった。

 先代モビリオでは3列目シートが非常用としてしか使えなかった。得意の低床技術を利用して居住空間を確保しているとはいえ、コンパクトカーと変わらぬボディサイズでは限界があった。今回デビューしたフリードでは、その欠点を改善し、かつ現在のユーザーニーズに合わせたコンセプトでデビュー。モビリオの全長は4070mmだったのに対しフリードでは4215mm、室内長は190mmも拡大している。決して広いとはいえないながらも、足元にゆとりが出来たことで狭い3列目も日常的に使えるレベルになった。多人数で移動することの多いミニバンにおいて居住空間の確保というのは大切なことなのだ。

 モビリオではベースモデルに出力を抑えた低燃費エンジンが用意されていたが、フリードでは全車同一のエンジンが搭載される。残念なことに、カタログ値でリッターあたり0.6km/Lほどだが燃費が低くなっている。ただし出力が高い分、同じような走りをした場合エンジンに余裕ができ、結果的に燃費はそれほど差がない可能性がある。

 ガソリン価格がリッターあたり170円を超えた現在、ユーザーの自動車購入の重視点も、以前はそれほど高くなかった燃費への関心が価格の次に挙げられるようになってきた。3列シートが欲しいユーザーにとって、フリードの燃費は2リッタークラスよりもリッターあたり4kmから5km(カタログ値)程余計に走れ、環境にもお財布にも優しいミニバンといえる。ボディーもコンパクトで女性も安心して運転できることからファミリー層にピッタリのミニバンではないだろうか。

今回のクルマ
Specifications
グレード
Gエアロ Lパッケージ
ボディサイズ
4215x1695x1715mm
エンジン型式
L15A型
総排気量
1496cc
最高出力
118ps
最大トルク
14.7kg-m
10・15モード燃焼
16.4km/l
定員
7人
発売日
2008年5月29日
車両本体価格
\1,963,500

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リセールバリュー診断

 フリードの3年後のリセールバリューは人気の高いミニバンだけあり最大63%のAランクとなった。先代のモビリオもライバルが不在であったことから発売後数年は非常に人気が高く、高いリセールバリューを維持していた。そしてこのフリードも、ライバルのシエンタやキューブ キュービックよりも大きいアドバンテージで高い人気を得るだろう。

 なんといってもミニバンブームを引き起こしたホンダが送り出した新しいパッケージのクルマだけに、当面の人気は期待できる。後はライバルメーカーが同様のコンセプトのミニバンを発売してくるかどうかが気になるところだ。とはいってもなかなかこれ以上のパッケージを用意するのは厳しいだろう。ガソリン代もリッター200円になるとの予測もされているので、小型ミニバンを検討するのもガソリン代を抑えるひとつの方法だ。

車両本体価格
\1,963,500
登録など諸費用
\244,000
値引き
\100,000
3年後の購入予算を差し引いた購入に必要な予算
リセールバリュー: ランク:
51〜63% A
約 \ 870,000

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