マツダ　新型アテンザ〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

マツダ　新型アテンザ

マツダ　新型アテンザの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車研究所）

　アテンザはセダンとハッチバック（スポーツ）、ステーションワゴンの３タイプを用意するマツダの上級車種で、2002年に登場し、当時世界各国で数々の賞を受賞した。どちらかというと日本よりも欧州で人気が高いクルマだ。その２代目が今年１月にフルモデルチェンジして登場——欧州テイスト満載なクルマに仕上がっている。

　新型アテンザは発売後１ヵ月で月間販売目標の３倍となる4,500台を受注し、日本でも好調な滑り出しを記録している。これはミニバンやコンパクトカーが日本では人気の主流で、そもそもの販売目標が少ないということも好調な要因のひとつだろう。つまりスポーティで魅力的なクルマなのだが、多くの日本人のニーズにはマッチしていないといえる。

　一方でアテンザの動力性能は、新開発2.5Lエンジンなどにより、動力性能を進化させた上に、高張力鋼板の採用を拡大し軽量化を推進。クラストップレベルの空力性能を獲得し、燃費性能を向上させている。さらに、使用燃料はレギュラーガソリンを全車で標準とし、経済性にも配慮している。

　安全装備では国内初となる「リアビークルモニタリングシステム」を採用。時速60km/h以上の走行時に、後方から接近する車両をレーダーで検知してドライバーに知らせるなど先進の安全装備も備わった。先代を正常進化させたモデルで、プラスアルファの安全装備を加えたことで、おススメのクルマとなっている。

グレード	スポーツ 25Z
ボディサイズ	4735x17995x1440mm
エンジン型式	L5-VE型
総排気量	2488cc
最高出力	170ps
最大トルク	23.0kg-m
定員	5人
発売日	2008年1月29日

\2,620,000

リセールバリュー診断

　アテンザのリセールバリューは３年後で最大57％、まずまずのＢランク。ミドルサイズセダン系の人気はミニバンに押されている中でＢランクは健闘している数値。これも販売台数がミニバンよりも少ないことも影響し、希少性がやや高いところにある。

　しかし、日本車には少ない欧州テイストを持つクルマとして、しっかりしたファンがいるからこそ達成された結果ともいえる。欧州車風のカチッとしたクルマ作りが評価されているのだろう。まさに「他の人と同じ車は嫌」というユーザーにはおススメしたいクルマだ。