話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
レクサス GS

<GS>は05年の日本版レクサス開業に伴って設定されたLサイズセダン。
エンジンはスポーティ指向のV型6気筒と、ラグジュアリー指向のV型8気筒をラインナップする。
<LS>はプレステージセダン、<IS>はミドルサイズで、その中間に位置するのがGSだ。
従って一般的にいえば高価格セダンだが、レクサスブランドではGSが代表格。
今回、LSにも搭載しているV型8気筒の4600ccエンジンをGSにも採用。
今までにはないスポーティな走りを味わえ、運転する楽しさを満喫できる。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:GSが人気の理由

マイナーチェンジを経て、<GS>らしくスポーティなドライビングフィールを味わえる! 走行安定性の見直しで大幅なレベルアップを遂げた!
GS
リセールバリュー: 55%〜63%

 レクサス車は概してリセールバリューが高い。トヨタ車でありながら高級ブランドに位置付けていることも理由のひとつだが、売り方も大きく影響している。日本車では珍しく値引き販売をほとんど行わず、値崩れを防いでいるからだ。値引きを行うと、たくさん売れる代わりにブランドイメージが育ちにくく、高値で売却することが困難になる。そしてブランド性の高いクルマを買うユーザーは、概して代替えサイクルが短く、リセールバリューを気にする。そのような理由もあって、レクサス車は高価買い取りの可能なクルマにしているわけだ。
 このことはレクサスGSにも当てはまる。3年後の下取査定は新車時の55〜63%というレベル。一般の国産Lサイズセダンでは、登場後2年以上を経過したマイナーチェンジ後のモデルとなれば、3年後の下取査定は35〜40%前後まで下がってしまう。そこを考えると、レクサスGSは下取査定が有利で、短期で代替えするユーザーにも適した選択肢といえるだろう。

 07年のマイナーチェンジで最も注目される点は、V型8気筒エンジンが4300ccから4600ccに切り替わったことだろう。
 従来型の<GS430>に比べると、最高出力は67馬力アップの347馬力、最大トルクは3.1kg-m高い46.9kg-m となった。実用回転域における運転感覚は先代型よりも少しトルクが太くなった程度だが、高回転域の伸びはまったく違う。従来型では5000回転を超えると回転の上昇が頭打ちになったが、<GS460>では4700回転付近から加速に拍車がかかる。そして最高出力が発揮される6400回転までキッチリと回り切る。
 V8といえば豪華指向のエンジンとされるが、レクサス<GS>というクルマの性格は、スポーティ指向も併せ持つ。従来型のGS430はV8エンジンらしい快適性を味わえる半面、スポーティ感覚は希薄だった。それが4600ccに切り換わり、不満を大幅に解消。1500〜2500回転付近で巡航している時にはV8らしく静粛性に優れ、峠道に乗り入れてアクセルを踏み込めば、GSとしての運転する楽しさを満喫できる。
 そしてもうひとつ注目される点は、ハンドリングの向上だ。GS460では430に対してステアリングの支持剛性を向上し、ステアリングのギヤ比を可変させるVDIMの設定はマイルドに抑え、アクティブスタビライザーを含めてサスペンションのセッティングも見直した。GS430ではコーナリング時にボディの重さを意識させ、危険回避などの操作を行うと若干後輪の横滑りを誘発しやすかったが、GS460の走行安定性は高い。ステアリングの反応もメリハリの利いたものになり、運転を楽しいものにしている。
 以上のように、先ごろのマイナーチェンジでエンジン性能と走行安定性の見直しを図ったことで、GSのV8モデルは大幅なレベルアップを遂げた。以前は「GSに乗るならV型6気筒の350」という印象を強く受けたが、今なら使い方や好みに応じて選び分けて良いと思う。

レクサス GS

SPECIFICATIONS

[代表グレード: 460]
■ 全長×全幅×全高: 4850×1820×1425(mm)
■ エンジン型式:1UR-FSE型
■ 排気量:4608(cc)
■ 最大出力:347(ps)
■ 最大トルク:46.9(kg-m)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバル研究

高い質感とスポーティ感覚を併せ持つ<5シリーズ>。
日本での人気も根強く、販売台数の多い<M3>。

VS BMW 5シリーズ

BMW 5シリーズ
リセールバリュー: 37〜43%

 BMWはメルセデス・ベンツと並ぶドイツのブランドモデル。高い質感とスポーティ感覚を併せ持ち、レクサスのブランドイメージに近い面がある。そしてレクサスGSに匹敵するライバル車となれば、Lサイズセダンの<5シリーズ>だ。<3シリーズ>と<7シリーズ>の中間に位置するという点でも、GSの位置付けに似ている。
 ただし、BMWの5シリーズは、今ではデザインの古さが目立つようになった。また、BMWの場合は3シリーズの人気が高く、5シリーズになると中古車市場における注目度も薄れてくる。
 そのようは背景もあって、5シリーズの3年後の下取査定は、新車時の約37〜43%という予測。日本車の同サイズセダンに比べれば高値による売却が可能だが、レクサスGSにはおよばない。

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VS メルセデス・ベンツ Eクラス

メルセデス・ベンツ Eクラス
リセールバリュー: 39〜43%

 日本でブランド性の高い輸入車といえば、以前からメルセデス・ベンツだ。その中核に位置付けられるモデルが<Eクラス>。本国では法人ユーザーの需要も多く、デザインが先鋭的な方向に発展しているメルセデス・ベンツの中で、最も保守的というか従来からの持ち味を色濃く残す。つまり、不動の価値を持った安心して乗ることのできるメルセデス・ベンツとして、Eクラスの人気は常に根強い。
 ただし、現行型の登場は2002年だから、すでに5年を経過している。しかも販売台数の多いクルマとあって中古車市場に向けた供給量も多く、希少性が高いとはいい難い。そのような事情から、現行型の3年後の下取査定は新車時の39〜43%と予測される。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

ドライビングそのものを楽しめるクルマに仕上がった!
オススメグレード
460 バージョンL(\7,610,000)
★★★★★
オススメオプション
ムーンルーフ(\94,500) ★★★★★
オススメボディカラー
ホワイトパールクリスタルシャイン ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\7,704,500 55%〜63%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 国産初の高級車専門ブランドであるレクサスから発売される<GS>シリーズは、高級感と走りのバランスが取れたクルマで、排気量が4.6リッターに拡大されたことにより、そのバランスが更に高次元レベルへと進化しています。レクサスから発売されるクルマは、全てにおいて質の高い造りがウリといえ、このGSもLSに並び高級感を十分持ったクルマ。高級車というと乗り心地を重視した足回りで、乗り心地は良いもののドライビングの楽しみはイマイチというクルマも多い中、このGSはオーナードライバーを強く意識して開発されているため、ドライビングそのものが楽しめるクルマに仕上がっています。

極の巻:中古車購入には…

輸入車の中でもトップクラスの人気!
中古車なら、GSよりも安く購入できる現行車種。
■ 高級セダンの定番はメルセデス・ベンツで決まり!

メルセデス・ベンツ E350 アバンギャルド 2005年式

メルセデス・ベンツ E350 アバンギャルド 2005年式
中古車相場:
500万円 〜 600万円
(2007/12現在)

 クルマの性能やコストパフォーマンスは国産が一番。国産車の高い品質は世界一ともいえ、価格面だけで見たら国産車の選択が無難といえます。しかし、メルセデス・ベンツやBMWなどの高級輸入セダンは、ドイツの制限速度無制限の高速道路アウトバーンでの走行を考慮して開発され、国産車とは全く違ったハンドリングが味わえます。スムーズな加速と強力なブレーキに加え、やや固めながらもしっとりとした乗り味が味わえるのはドイツ車ならでは。このメルセデス・ベンツ<Eクラスは>、輸入車の中でもトップクラスの人気を誇り、GSの最大のライバルといえるクルマです。しかも、中古車ならGSよりも安く購入できる現行車種となり、おトク感はかなりのもの。エアロパーツを装着するとまた違った雰囲気が味わえる点もおススメです。

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