いまや希少なクーペモデル
昨年発売されたセダンをベースに作られた2ドアクーペ。このスカイラインクーペが発売される前の時点では、クーペボディを持つ日本車は国内で販売されていない状態だったから、このクーペは実に稀少な存在といえる。セダンもそうだったが、クーペも同様にアメリカ市場でインフィニティブランドで販売されるモデルとして開発されている。国内の販売目標台数はたったの200台に過ぎないから、アメリカ市場なしでは成立し得なかったクルマといえる。
スカイラインのクーペらしい流麗なフォルムを実現
外観デザインはひと目でスカイラインと分かるもので、セダンをベースにしたクーペなのだが、ボディパネルは基本的にクーペ専用に作られている。基本プラットホームこそ共通だが、ボディサイズも全幅を拡大するなどして異なっており、デザインが微妙に変わるのも当然といえる。
セダンより抑揚を強めた面で構成される外観は、なかなかあでやかな感じ。日本で乗るにはサイズ的に大きくなり過ぎたと思うが、それがワイド&ローのデザインにつながってカッコ良くなった面もあり、全体としてはデザイン的に良く仕上がっている。