コンクールド・エレガンス出品準備

ミリオンダラー達が集う「コンクールド・エレガンス」とは?

 クルマの洗車、ミガキにコダワリ、最終的にはプロの開業資格まで取得してしまったボク。
 一般的に「日本人ほどクルマをキレイにする国民も珍しい」などと言われています。まあ、これは確かに正解。ヨーロッパでも比較的クルマをキレイにしているのは、ドイツ人くらいで、他の国ではぶつけて当然!といった感覚があります。また、アメリカでもドアが錆で腐食したり、色が違ったりといったクルマも当たり前のように走っています。
 しかし、お金持ちが趣味に費やす金額は日本とは桁違い!これは、洗車やミガキにも該当します。その一例として主にアメリカ西海岸を中心に毎年数え切れないほど開催されている「コンクールド・エレガンス」を紹介します。
 
 日本では聞きなれない言葉ですが、ボクが取材したのは、世界最大といわれる「ベブルビーチ・コンクールド・エレガンス」。東京ドーム数十個という広大なスペースに、時価数億円といったほとんど“博物館モノ”のようなクルマ達が一斉に介し、“いかに当時のコンディションを保っているか”という審査基準でクルマの美しさを競い合うものなのです。そのため、走行会のように並んで走ったりといったことは皆無。審査員や来場者は、塗装面はもとより、エンジンルーム内のマニホールドまで磨きこまれているか?さらにはフェンダーの裏まで輝いているかをチェック!この会場に行けば、中途半端は通用しないということがよーくわかりました。

 基本的に名車達は、オーナー自らの手でコンディションをキープしているかが得点になります。確かにプロに磨いてもらって、会場入りでは、何の意味もありませんからね。
 そんな、会場内で最終仕上げを行っているクルマたちを見て歩くとほとんどの出展車達が愛用しているワックスを見つけました。そのワックスとは一切の化学薬品を含有しない「ザイモール」。西海岸の陽気な太陽のような紳士が「兄ちゃん、このワックス150万だぜ!俺の宝物さ!ただカミさんには内緒だけどな」と気さくに話しかけてきました。ワックスが150万円!ボクのトゥインゴより高いじゃないの・・・。確かアレ140万くらいだったよなあ〜。やっぱ、アメリカのお金持ちは、桁違いだなあ?とカルチャーショックを受けましたね。

コンクールド・エレガンス
コンクールド・エレガンス

車種別の美しさも競われる

コンクールド・エレガンスBMW E30ブース

 「コンクールド・エレガンス」では、全てが時価数億円もする希少車ばかりではありません。こちらは、3世代前にあたるBMW3シリーズ(E30型)のコーナー。
 しかしその美しさはハンパではありません。何といいましょうか、昨日工場をラインオフされたばかりの状態に「ザイモール」で磨き込まれ、さらに深みの増した艶・・・。そんなクルマたちばかりでした。
 上記の写真は優勝した白の「BMW・M3」のオーナー。なんと親子での参加です。とても気さくに取材に応じてくれました。背後に写っているのが、その愛車です。エンジンルーム内のダイナモ(発電機)まで輝いていたのには、脱帽としかいえません。

コンクールド・エレガンス常用のワックスはこれだ!

ザイモールワックス
ルノー・トゥインゴ ピンク

 この取材に何度か足を運んでから、ホンモノのカーケアとは何か?ということが勉強になりましたね。とにかく彼らは、時間が許す限り愛車の手入れを怠らないという事が共通した意見でした。
 いつかは、うちの「トゥインゴ」も「コンクールド・エレガンス」で優勝!を目指し、手入れに励む昨今。上の写真に写っているピンクのワックス。実は「ザイモール」社にお願いして世界にひとつだけの♪愛車専用なんです!


 その艶は、「トゥインゴ」のサムネイルをクリックして拡大してみてください。この濡れたような深い艶の代償として、家賃2か月分が消えましたけどね。トホホ・・・。

written by 外川 信太郎