最大トルクを一時的に680Nmまで高めることが可能

 ポルシェAGは、ニュー911ターボカブリオレを本国で発表した。

 ニュー911ターボカブリオレは、オープン2+2シーターで、高性能スポーツカーの走行性能とカブリオレならではのドライビングプレジャーを同時に実現しているのが最大の特徴。

 搭載されるエンジンは、クーペモデルと同様、ツインターボチャージャーと可変タービンジオメトリー(VTG)を採用した3.6リッターの6気筒「ボクサー」エンジンで、最高出力480PS(353kw)、最大トルク620Nm/1.950rpmを発生する。さらに、オプション設定された「スポーツクロノパッケージ・ターボ」使用時には、オーバーブースト機能の働きにより最大トルクを一時的に680Nmまで高めることができるとのこと。0〜100km/h加速のタイムは、ティプトロニックS装着車で3.8秒、最高速度は310km/h。走行距離100kmあたりの燃費消費量は12.9リッターとなっている。

 カブリオレの特性を考慮したシャシーの補強や、自動ポップアップ式ロールオーバー・バーが追加装備されていながらも、車両の重量増加はクーペに対してわずか70kgに抑えられている。また、電動ソフトトップは約20秒で開閉可能であるほか、低重心化が実現されている。

 足回りは、カブリオレ特有の要件に合わせて調整されたポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備。また、空力抵抗が、クーペモデル並みの0.31(Cd)に抑えられているほか、時速120km/hを超えた際に作動するリアスポイラーが911ターボのクーペモデルよりも30mm高く上昇することにより、市販されるコンバーチブルモデルの中で、リアアクスルにダウンフォースを発生させる唯一のモデルとなっている。

 そのほか、安全装備として、世界最高レベルの性能を誇るブレーキシステムを採用。フロントには、ポルシェ カレラGTにも採用された対向6ピストンのブレーキキャリパーが装着される。また、オプション装備として、レースで開発された軽量なポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が用意されている。