三菱 ekワゴン&スポーツ
三菱 ekワゴン&スポーツ

信頼性の高い旧来からの3気筒エンジンを搭載する。50馬力の最高出力で燃費は19.0/km、性能は平均的だ。

三菱 ekワゴン&スポーツ

"ワゴン" シリーズは全車13インチのタイア。街中での快適な乗り心地を考えるとベストなバランスといえる。

三菱 ekワゴン&スポーツ

ekスポーツの最上級グレード "R" には3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、64馬力の最高出力を発生する。ただベースとなるエンジンはNAと同じだ。

三菱 ekワゴン&スポーツ

"R" グレードにのみ14インチのアルミ&タイヤが装着される。スポーツ走行を意識しての設定である。

三菱 ekワゴン&スポーツ

"ekスポーツ" では純正でレカロシートが選べるのも見逃せない。ホールド製にすぐれ、スポーツマインドを刺激する。

三菱 ekワゴン&スポーツ

三菱 ekワゴン&スポーツ

スタイル インテリア 走り&メカニズム

走りは思ったほど進化していない印象

 基本的にキープコンセプトのクルマであるため、走りに関しても一定の進化は見られるものの、パワートレーンなどは従来のものを使っており、大きく進化したというほどの印象ではなかった。ごく普通の軽自動車としての走りという印象である。eKワゴンは三菱にとってはいわば“米の飯”のようなクルマだから、こうした尖ったところのない普通のクルマ作りが似合っているのだと思う。

 振動や騒音などは従来のモデルに比べて向上している部分といえるが、それでも回せばエンジン騒音はしっかり室内に入ってくるし、その騒音自体も安っぽい印象を受ける。このあたりは軽自動車であることの限界が見えてくる部分のように思う。

街乗りには快適な足回り

 足回りもいかにも軽自動車という感じの柔らかめのチューニングでコーナーではグラッとくる感じがある。競合する軽自動車と比べれば中の上というくらいの印象だが、後から出てきたモデルが中の下というわけにはいかないからまあ平均レベルということだ。

"ekスポーツ" の走りはヤッパリ魅力的!

 ターボ仕様のエンジンを搭載したeKスポーツのRになると、動力性能は十分で力強い走りが可能だし、足回りもやや硬めのチューニングが施されて安定性が増している。走った印象ではeKスポーツのほうが断然好感が持てた。

●お勧めグレード

 価格の安いMやMにスライドドアを装着したMS売れ筋グレードになるのだろうが、これはABSが標準装備されていない。オプションでは装着できるものの、今どきABSを標準装備しないのは反則技ともいえるもの。このようなグレードを選んではいけないし、買うならABSのオプション装着を忘れないようにしたい。

 ほかの装備差もあって100万円を超えるがGまたはGSがお勧めグレード。軽自動車は使用頻度の高いクルマなので、単純に安いだけのグレードではなく、毎日乗るときに満足できる仕様を選んだほうが良い。

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代表グレード
GS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395×1475×1550mm
車両重量[kg]
850kg
総排気量[cc]
657cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
50ps(37kw)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
6.3kg-m(62N・m)/4000rpm
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
19.0km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
110.3万円
発売日
2006/09/13
レポート
森山良雄
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム