ノルドシュライフェのアイディアル(理想)ラインをチェック!
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのコースに沿ってアイディアル(理想)ラインをご紹介しよう。
ここで紹介するのは路面がドライのときの走行ラインで、ウェットの場合にはほとんどのコーナーでまったく異なると思っていただきたい。
イラストはコース幅が広く描かれている。そのため実際の走行感覚とは違っているが、コースのどこを走るか(右に寄るか左に寄るか)を判りやすくしたためなので、それを考慮してみていただきたい。
イラスト上のアイディアルラインの色はギヤ段数を表している。基本的にコーナーは3速、立ち上がって4速、M3は加速が良いので短い直線でも5速に入る。下りや長めの直線でスピードが乗るところは6速も使う。2本の黒線はブレーキングゾーン、黄色い丸印はターンインポイントである。
ツーリストアワーのときは最後のストレートの途中がスタート・ゴールになるが、ここでは旧ピット前からスタートしたときの第一コーナーから解説しよう。
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P4図1 第1コーナー
下りながらの左コーナーなので深く回り込んでいくように感じる。右端いっぱいのラインでブレーキングを完了し、ターンインする。しっかりとクリッピングポイント(一番イン側に近づくポイント)を通り、アウト側縁石の終わりに向かってハンドルを戻しながらアクセルペダルを踏んでいく。早めに加速を開始するとさらにハンドルを切り込まなくてはならなくなるからスムーズなドライビングができないから注意。
つぎの右コーナーは右に縁石があるが、ここはクリップせず少し離れてコーナリングする。そのつぎのコーナーも右なのでそのアウト側、つまり左側に寄るためである。
P4図2 第3コーナー
ターンインして右側の縁石をクリッピングポイントにする。イラストではバンピーと書いてあるが、いまは舗装が新しくなったのでインにクリップして走れるようになった。
P4図3 ハッツェンバッハ
ハッツェンバッハ手前の緩い左コーナーは縁石があるがあまり寄らない。ハッツェンバッハの左コーナーが近いのでクルマをコースに平行にして右に寄りやすくするため。左コーナーの手前で少しブレーキングと同時に5速から4速へシフトダウン。一度ブレーキを放して右コーナーの手前でもう一度ブレーキングと同時に3速にシフトダウン。クルマなりに左に膨らみながら向きを変えたところでアクセルペダルを踏み込みながら立ち上がる。
P5図4〜5 S字コーナー
教習所のクランクに似たタイトなS字を抜ける。アクセルペダルのオン・オフをうまく使って小さなハンドル角で向きを変えていくが、ときによって緩いブレーキで前荷重にしてさらに向きを変えやすくすることもある。スピードが乗っている場合は最後の右コーナーの手前で必要になるだろう。
P5図6 ホックアイヒェン
ここの入り口は右コーナーだが、早めに右側のインに付いてしまうと次の左コーナーがきつくなる。だから右コーナーのターンインは遅めにして、クリッピングポイントも遅めにすることによって、ホックアイヒェンの出口を直線的なラインにできれば下りの直線のスピードを上げることができる。
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ここまでの第一セクションはかなりタイトなコーナーが続いているが、ハンドルはあくまでもスムーズに切り、小さな舵角で走れるようにアクセルコントロールに気をつけること。コーナーのつながりのラインもスムーズになるように気を使うことが、安全で速く走れるようになる早道である。