もっともベーシックなヴィッツ

 ワイドバリエーションを誇る新型ヴィッツシリーズで、もっともベーシックなモデルがこの1.0リッターだ。シリーズ唯一の3気筒エンジンを搭載し低燃費・低価格という高い経済性に加え、トヨタらしい高い品質感を武器に多彩なライバルと戦う。そんな1.0リッターのベストバイは!?
トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編

【オススメグレード 1.0リッター編】価格帯・ライバルは

 ヴィッツ1.0リッターの価格はB(FF・CVT)の105.0万円からI’ll(FF・CVT)136.5万円まで。4WDの1.0リッターエンジン設定はない。
 ライバルとしては自社のライバル「トヨタ パッソ」のほかに、価格帯が重なる軽自動車、例えば「スズキ ワゴンR」や「ダイハツ ムーヴ」、「ホンダ ゼスト」なども気になるトコロだろう。

トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
トヨタ ヴィッツ1.0のライバルその1、
「トヨタ パッソ」
トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
トヨタ ヴィッツ1.0のライバルその2、
「スズキ ワゴンR」
トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
トヨタ ヴィッツ1.0のライバルその3、
「ダイハツ ムーヴ」

【オススメグレード 1.0リッター編】その魅力とは

 ヴィッツ1.0の美点はなんといっても燃費性能にある。10.15モード燃費では1リッターあたりなんと22.0km/lをマークするのだ。
 軽自動車の場合、主に税金面では圧倒的に優位だが、車体の大きさの割りにエンジンが小さいため実用燃費の面ではツラい面があり、その点でヴィッツ1.0に分がある。そのうえ105,000円高で「インテリジェントパッケージ」と呼ばれるアイドリングストップ機構(停車時にエンジンを自動停止させる機能)のついたモデルまで用意され、こちらは1リッターあたりなんと24.5km/l(10.15モード)というハイブリッド車並みの数値を叩き出す。しかし渋滞の多い都市部などを日々走り回る営業車や通勤車として使うならともかく、近隣の買い物が中心というユーザーにはその価格差はちと割高感があるのも事実。そのあたり、日常の使われ方でおのずと決まるはずだろう。
 また高速道や比較的長距離を乗るユーザーについては1.3・1.5リッター車も比較検討してみることをオススメしておく。

【オススメグレード 1.0リッター編】 オススメグレードは

 主にビジネス用途向けの簡素な「B」は除外するとして、中間グレードの「F」、ちょっと上質な「I‘ll(アイル)」の2グレードから考えるとずばりオススメはFだろう。価格的な優位性は1.0ならではのものだ。上質さをウリとするI‘llを選ぶなら、いっそ1.3リッターの余裕も欲しくなるところだろう。

トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
ヴィッツ1.0に搭載される低燃費型エンジン、直3 DOHC 1KR-FE VVT-i。
トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
写真のボディカラー「ペールオレンジマイカメタリック」は05年12月の小改良時に廃番となった短命な色だ。
トヨタ ヴィッツの選び方 1.0リッター編
こちらは05年12月の小改良時に追加された新グレード「I'll(アイル)」。

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代表グレード
1.0 F(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3750x1695x1520mm
車両重量[kg]
980kg
総排気量[cc]
996cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
71ps(52kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
9.6kg-m(94N・m)/3600rpm
ミッション
Super CVT-i(自動無段変速機)
10・15モード燃焼[km/l]
22.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
115.5万円
発売日
2005年2月1日
レポート
徳田 透(CORISM編集部)
写真
佐藤 靖彦

【トヨタ 新型 ヴィッツ 試乗記】初代の魅力を継承発展させた2代目登場

【新車情報】 (2005.02.24)

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達人プロフィール: 徳田 透
職業:町のクルマ好き
1歳の誕生日、母に抱えられ出かけて以来、一度も欠かさず東京モーターショーに通い、『自動車ガイドブック』を絵本代わりに育つ。クルマ以外にも鉄道・バスといった陸を走る乗り物ならみんな大好き。単なる「マニア」とも言う。