ドイツ・シュツットガルトに新メルセデス・ベンツ ミュージアムがオープン!

 ドイツ・ダイムラー・クライスラー社は、シュツットガルトにおいて、自動車の発明から現在に至るまで120年にわたる歴史を紹介する世界で唯一の博物館「メルセデス・ベンツ・ミュージアム」を新たに建設し、5月19日より公開した。

 「メルセデス・ベンツ ミュージアム」は、約3年半の工期で完成を向かえた。建築家、ベン・ファン・ベルケルとカロリン・ボスが手がけたミュージアムの設計は、対称な三つ葉型の平面図をもとに進められた。内部のレイアウトは道路設計で用いられるデザインを思わせるものとなっていて、この建物のクローバーの葉の形は、近くにある国道のジャンクションに似せたものだという。
 ミュージアムには、車両160台を含めた1,500点以上の展示物を、9フロア、総展示面積1万6,500平米のスペースに展示。展示物には、従来のメルセデス・ベンツ ミュージアムと同様の乗用車の歴史とともに、100年以上におよぶ商用車の歴史も新たに加わえられた。

ドイツ・シュツットガルトに新メルセデス・ベンツ ミュージアムがオープン!

 ミュージアム見学には最低2時間を要し、観覧のために歩く距離は約1.5kmから最大5kmになるという。これにより120年にわたる自動車史の旅が経験できるとのこと。見学コースとしては、まずエレベーターで最上階に上がり、そこから大きな螺旋を描く2つの順路に沿って下りながら9つのフロアを鑑賞し、最初の地上階に戻ってくるという仕組み。
 順路1は「伝説エリア」とされ、メルセデス・ブランドの歴史をトピック・エリア及び歴史上の時代に分けて展示し、時間軸に沿って展開され、その時代の車両を展示している。順路2は「コレクション・エリア」とされ、メルセデス・ベンツの多彩な自動車をテーマごとに展示されている。「最終展示エリア」は、「レースと記録」とし、大きく傾斜をつけたバンクカーブ状の面にさまざまな記録を打ちたてた名車たちが並ぶ。

 開館時間は、午前9時から午後6時(月曜は休館日)で、入館料は大人8ユーロ、15歳以上の学生4ユーロ、小人(15歳未満)無料となっている。