注目モデルのリセールバリュー診断
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【リセールバリュー】クルマを再び売る(リセール)時の価値(バリュー)のこと。新車で買ったクルマが3年後にどの程度の価値を持っているのかを数値化したもので、数値が高いほど次の乗換えまで価値の下落が少ない。クルマ選びの指標の1つ。
フォルクスワーゲン パサートの魅力とは?
■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車流通研究所)

3月23日にフォルクスワーゲン ジャパンから新型「パサート/パサート ヴァリアント」が発表された(発売は4月11日から)。

パサートはフォルクスワーゲンのアッパーミドルクラスのセダンとワゴンで、日本では最上級モデルに位置する。1973年にデビューし、今回で6代目。ゴルフなどと比較して快適性を重視して作られたセダン/ワゴンである。

新型のパサートは全車FSI(直噴)エンジンを搭載し、6速ATかDSGで路面にパワーを伝える。
2.0は150馬力、2.0Tは200馬力、そしてV6は250馬力と4輪駆動の組み合わせ——全てに可変バルブタイミングが採用され、乗りやすく比較的経済的な燃費を実現しているはずだ。
ちなみに燃費は2.0が11.0Km/L、2.0Tが10.4Km/L、V6が8.9Km/Lとなっている。カムリが11〜11.4Km/L位なので、国産車よりやや低い程度だろうか。 また、2.0Tは車高を15mmダウンさせ、よりスポーティに仕上げられている。こちらは200馬力あるので走りが十分楽しめるクルマに仕上げられている。

しかし、最も変わった(変わって見える)のはその外観。ゴルフやジェッタ同様のデザインが活かされており、これからのフォルクスワーゲンの標準スタイルとなるようだ。
今回のクルマ
Specifications
ボディサイズ 4785×1820×1530mm
総排気量 1984cc
最高出力 150ps(110kw)/6000rpm
最大トルク 20.4kg-m(200N・m)/3,500rpm
定員 5人
発売日 2006年4月11日
車両本体価格
車両本体価格
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リセールバリュー診断
一般的に、フォルクスワーゲンはゴルフやポロを代表する小型ハッチバック車が中心と思われている。売れるのはゴルフが中心なので仕方ないことだ。アッパーミドルクラスのパサートも確かにいいクルマのなのだが、ライバルにはアウディやBMW、メルセデス・ベンツといった高級ブランドが並ぶなか苦戦を強いられそう。だからこそパサートの売りはライバルよりも価格設定が低いこと——これに尽きる。

そして、セダンとワゴンではリセールバリューは大きく違ってくる(セダンは38〜43%)。輸入車全般にいえることで、BMW3シリーズやメルセデスCクラス、アウディA4アバントなどもステーションワゴンの方がリセールバリューが高くなる傾向がある。これは、ステーションワゴンの本場ヨーロッパの車ということで評価されているのと、希少性の高さから差が出ているようだ。 プレミアムクラスの販売はどうしてもセダンに偏りがち、ステーションワゴンの競争率は高いということである。
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