現金と同等の価値があるので現実的なメリットが大きいキャッシュバック

 ガソリン代を安くするクレジットカードはすでに紹介したが、新車を買うと30万円のキャッシュバックが受けられるクレジットカードもある。自動車メーカー各社が発行するクレジットカードがそれだ。

 これはカード会社に入る手数料の一部を還元する形で行われるサービスで、一般的なカード会社が各種グッズとの交換にしている分をキッャシュバックに振り向けている。現金という現実的メリットが大きいのでけっこう人気が高い。

 こうしたクレジットカードによるキャッシュバックシステムは、アメリカでGMが最初に考え出したもので、顧客の固定化に成功した事例のひとつとされている。

 その後日本でも各社が似た方式でクレジットカードの発行を始めたが、GMのものに比べると格段にスケールが小さいのが実情。それでもどうせクレジットカードを使うなら、キャッシュバック機能付きのカードを使ったほうが有利だ。

トヨタTSキュービックカードのキャッシュバック機能をチェックする。

 では、トヨタTSキュービックカードを例にキャッシュバックの仕組みを紹介しよう。まずポイントの蓄積はカードの利用金額によって決まる。通常は1000円ごとに10ポイントが得られる。エクストラポイントショップと呼ぶ特約店ではこれが倍付けで貯められる。

 蓄積されたポイントが5000ポイントを超えると、トヨタディーラーでの整備料金やジェームズで用品の購入代金などに充当することも可能。この場合には1ポイント当たり1円として計算される。これも一種のキャッシュバックである。

 最も良いのは新車や中古車、トヨタホームなどの購入時にキャッシュバックを受けること。この場合には1ポイントが1.5円に計算され、最大20万ポイントまでのキャッシュバックが受けられるから、30万円のキャッシュバック(原則としてカード利用代金との相殺)になるわけ。

 トヨタやダイハツのディーラーやジェームスなどのトヨタ系ショップのほか、ガソリンスタンドやJAL、デパート、専門店などまでトヨタTSキュービックカードのエクストラポイントショップはたくさんあるから、カードの使い方次第で効率的にポイントを蓄積できる。

新車・中古車の購入時も頭金の一部としてカード払いも可能。

 新車や中古車を買うときの車両代金全額をカード払いにすることはできないが、頭金分ならディーラーによって利用可能金額は異なるが、カード払いにできる。

 しかもその分も一緒にキャッシュバックができるのだ。仮に30万円の頭金をカード払いにすると、トヨタやダイハツのディーラーは倍付けのエクストラポイント
ショップだから、30万円について6000ポイントになり、その1.5倍で9000円のキャッシュバックが受けられる。

 また一般会員は前述の通り30万円までのキャッシュバックだが、ゴールド会員なら上限なしのキャッシュバックが可能というから、カードの使用金額によっては相当に大きなキャッシュバックが可能だ。

以下、次回・・・。