メーカーオプションからディーラーオプションに変更することで重量税を軽減可能?!

 クルマを税金は車両価格が高くて、エンジンの排気量が大きくて、重量が重いほど多く課税される。また揮発油税など燃料に含まれる税金は、クルマを走らせる距離と燃費によって決まるから、なるべく小さくて、軽くて、安くて、燃費の良いクルマを選ぶことが、税金や安くする秘訣である。これは税金に限らず、それ以外のクルマ関係費用を抑えることにもつながる。

 節税が可能なクルマ関係の税金は自動車取得税だ。メーカーオプションの装備品ではなく、ディーラーオプションで設定されているカーナビやカーオーディオを装着するなら、クルマの購入時(登録前)に装着するのではなく、クルマを買った後で装着するのだ。

 購入時に装着したのでは、カーナビなどの代金も自動車取得税の対象になるが、登録された後でカーナビを装着すれば、これは単にカーナビを買っただけのことで、自動車取得税の対象にはならない。最初からクルマに装着されるメーカーオプションだとそうはいかないが、ディーラーオプションなら可能な抜け道だ。

わずかな排気量、重量など税金が大きく変化する

 このほか自動車税や自動車重量税では税金の区分に注意したい。たとえばディスカバリー3に搭載されるV型6気筒4.0リッターエンジンの排気量は正確には4009ccだ。たったの9ccのために排気量の区分が変わり、年間1万円ずつ余分に負担することになる。このようなクルマはほかにもあるので注意して選びたい。

 重量についても同じことがいえる。典型的なのはフィットの1.3WのFF車で、そのままなら1000kgちょうどで1年当たり1万2600円の自動車重量税ですむが、メーカーオプションのアルミホイールやサンルーフを装着すると、それぞれ10kgと20kg車両重量が増えて、自動車重量税を1年当たり6300円ずつ余分に負担することになる。

 車種選び、グレード選び、オプション装備などを選ぶときには、こうした微妙な違いによって税金が変わることもしっかり計算しておきたい。