ディスカバリーはレンジローバーとフリーランダーの間にあってミドルレンジを受け持つモデルだ。1989年以来の過去2代のモデルは世界的には70万台に及ぶ台数が販売され、日本でも2万台ほどの売れ行きを残している。今回の3代目モデルはディスカバリーらしさを残しながらも、新時代のプレミアムSUVとして仕上げられたのが特徴。車格から見ても、あるいは価格設定から見ても、上級モデルであるレンジローバーをちょっとカジュアルにした感じのモデルになって、従来に比べて大幅な上級移行を遂げた。
外観デザインは、フロント回りを見るとディスカバリーというよりもレンジローバーのイメージ。でも2段ルーフなどにディスカバリーらしさがしっかりと残されている。非対称のテールゲートは使い勝手に優れたものだし、シンプルで華美を排したミニマムのデザインもランドローバーらしいものといえる。エアインテークなどはひとつで十分なので右側にしか設けられていない。