日産　キューブ

好評の個性的なエクステリアはそのままに、よりクオリティを高めた日産キューブキュービックのエクステリア。

新型日産キューブのリアビュー。左右非対称のバックドア＆Cピラーが強烈な個性を放つ。

小さいけれど、中にはしっかり3列シート！のキューブキュービック。この角度から一見するとキューブとはほとんど変わらないのが面白いところ。

今回のマイナーチェンジでは、インパネのデザインも小改良が施された。またメーター周りなどの質感も大きく向上している。

より質感を高め、さらに居心地が良くなったキューブのインテリア。

03年の東京モーターショーで参考出品された「Cube3+Conran&Partners」に良く似た印象の新しいフロントマスク。

今回のマイナーチェンジで、従来キューブキュービックに設定のなかったe-4WDが追加された。

こちらはオーテックジャパン製の人気スペシャリティモデル「ライダー」シリーズ。

大人気のキューブ／キューブキュービックシリーズが初のマイナーチェンジを実施！

　日産は、大人気のハイトワゴン「キューブ」と、3列シートの小型ミニバン「キューブキュービック」をマイナーチェンジし、5月24日より全国一斉に発売を開始した。

　２車は個性的なスタイリングで非常に人気のあるモデルだけに、今回のマイナーチェンジでもエクステリアについては小規模な変更となっている。フロント周り、リヤコンビランプ等の個性を継承しながら、デザインクオリティを向上させる方向で、キューブ/キューブキュービックらしさをより表現したのだという。
　いっぽうインテリアについては、インスト部の形状を変更し質感を向上している。また、なめらかな手触りで高級感のあるシルキースエードシート(撥水加工)が新設定されている。

　メカニズムでは従来の1.4リッターエンジン「CR14DE」に加え、「ティーダ」「ノート」に搭載し、軽快で気持ちの良い走りが好評の1.5リッターエンジン「HR15DE」を新たに採用したのが大きなニュースといえるだろう。
なお、従来併売だったエクストロニックＣＶＴ(無段変速)と4速ＡＴについて、1.5リッター車がＣＶＴ、1.4リッター車がATのみになるなど、グレード体系の見直しも同時に行なわれている。さらにキューブキュービックには、従来設定のなかったe・4WDシステムが新たに設定されたのも見逃せない。
　環境への取り組みとしては、両車とも平成17年基準排出ガス75％低減レベル(SU-LEV)の認定を受けるとともに、「平成22年度燃費基準＋5%」を達成し、全車グリーン税制の優遇措置を受けることができる。

　また今回のマイナーチェンジにともない、特別仕様車「キューブ15Mプレミアムインテリア」「キューブキュービック15Mプレミアムインテリア」を設定した。質感の高さやこだわりの素材に焦点を当てたモデルとして、他の日産車でも展開されている特別仕様だ。まるで「自分の部屋」を思わせるキューブ／キューブキュービックのインテリアデザインをさらに高める、魅力的な装備を採用したモデルといえそうである。

　このように、全方位に渡る隙のない改良が加わったことで、キューブ／キューブキュービックの人気ぶりもさらに磐石なものとなることだろう。

「ライダー」シリーズ＆「ライフケアビークル」シリーズも同時発売

　日産の関連会社であるオーテックジャパンは、今回のキューブ/キューブキュービックのマイナーチェンジに合わせて、人気のドレスアップ仕様車「ライダー」シリーズの外観・内装デザインを一新した。また、よりスポーティ感を高めた「ライダーアルファ」シリーズを新たに設定する。こちらは、専用スポーツマフラーや専用スポーティフロアマットなどを付加したスポーティ仕様となっている。
　いっぽう、福祉車両「ライフケアビークル」シリーズについても、同オーテックジャパン社の扱いだ。ベース車に伴う変更を実施し、こちらも5月24日より全国一斉に発売開始した。

代表グレード	15Mプレミアムインテリア
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	3730×1670×1640mm
車両重量［kg］	1090kg
総排気量［cc］	1498cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	15.1kg-m(148N・m)/4400rpm
ミッション	エクストロニックCVT
10・15モード燃焼［km/l］	18.0km/l
定員［人］	5人
税込価格［万円］	156万2400円
発売日	2005年05月24日
レポート	徳田　透（221616.com編集部）
写真	和田　清志
取材協力	日産自動車株式会社