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伝統の《セドリック/グロリア》名を捨てた日産の賭けの結末−。
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Battle.4 クラウン × フーガ 高級車対決 伝統の《セドリック/グロリア》を捨てた「賭け」の結末は?


幅広い支持層をキープしたトヨタの「巧さ」を象徴する《クラウン》

 個人的には残して欲しかった…。今でも残念でならない《セドリック/グロリア》という名前の消滅。そして、新たに誕生したのが《フーガ》。コチラも実際のテイストに恥じないゴージャスさを漂わせるネーミングであり、ボクらの世代より下の若者にとってはスンナリ受け入れられるのだろう。でも、やっぱり悲しい。
 一方の《クラウン》は、そのまま伝統を残してくれた。過去、2台のクラウンを乗り継いできた者としては、やっぱり嬉しい。もちろん、クラウンが何も進化していないワケではない。先代からテイストの異なる2つのグレードをラインアップして、幅広いニーズに対応しているのだ。
 この2つの高級セダンが歩んだ、異なる「進化」。リセールバリューで見てみると、1年後と3年後で結果が「逆転」するという面白い結果となっている…。
先代スカイラインと最終型マークU

先代スカイラインと最終型マークU
50年を超える歴史を刻むクラウン、今なおユーザーのニーズに応えつづけている…。
クラウン

クラウンのモデル変遷
 2003年の暮れも押し迫った頃、現行型の《12代目クラウン》は「全てを原点から発想する」というコンセプトのもとに《ゼロ・クラウン》として伝統のネーミングを(かろうじて)残しつつデビューした。
 歴代クラウンを並べて見ると分かるように、そのスタイリングは割と保守的な変遷を辿る。しかしこの12代目に至っては、かなり大胆かつ躍動感のあるモデルに生まれ変わった。なおかつ、スポーティーモデルの「アスリート」と、高級セダンとしての風格を持つ「ロイヤル」というグレードの住み分けもなされたのである。
フーガ

フーガの装備・スペック
 その現行型クラウンのリセールバリューは、3年後でも50%以上をキープするなど比較的好調。1年後こそ《フーガ》より若干下回るが、2年目以降の下落率が低いため3年後には逆転する。
 この数値が示すのはクラウンが中古車市場においても人気が高いことの証であり、時代が流れてもクラウンが確実にユーザーのニーズに応えていることの証明でもある。
 昨年末に「50thアニバーサリー・エディション」が発売されたように、1955年の誕生から50年の歴史を刻んできたクラウン。今なお、欧州ブランドに負けない品質やステータス性を保ち続けているのにはアタマが下がる。
“オッサンくるま”に成り下がってしまった《セド/グロ》最終型の結末は?
セドリック
ただし逆に言えば、<Y34型>は中古車として買うには狙い目かも?
セドリックの在庫一覧
グロリアの在庫一覧
 日産を、いや《クラウン》と共に日本を代表する「高級サルーン」としての地位をキープし続けた《セドリック/グロリア》。今となってはその“最終型”となってしまったY34型では、それまでの“完全兄弟車政策”から一転、ブロアム系の流れを汲む<セドリック>と、グランツーリスモ系の血筋を持つ<グロリア>にそれぞれ完全に色分けされた。
 しかしながら、リセールバリューを見ても分かる通り人気面では成功したとは言い難い。その理由として挙げられるのは、Y33型までは確実に取り込んでいた若年層へのアピールが弱かったということだろう。キツイ言い方をしてしまえば、単なる“オッサンくるま”に成り下がってしまったとも言えるかも知れない。
“日産の巻き返し策として19インチホイールを携えて登場したのが《フーガ》
フーガ

フーガの装備・スペック
 こうした高級セダン市場における危機的状況の巻き返し策として、実質的な後継車ながら2004年に名前を変えて登場したのが《フーガ》。国産車で初めて19インチのホイールを標準設定したり、「クリスタルブループロジェクターキセノンヘッドランプ」を採用するなどで話題をさらい、昨年の“グッドデザイン賞”も受賞している。
 そういった発売当初の話題性もあって、デビュー1年後のリセールバリューは76%と高い数値を予想していた。しかし、2年後以降(つまり来年以降)の下落率は高く、3年後の予想数値は48%と、先代セドリックと大差のないレベルに落ち着いてしまう。
現状打破へ向けて「レクサスへの刺客」、国産初の300馬力超えの《フーガ450GT》登場!!
フーガ450GT

フーガ450GTの詳しい情報
 新鮮味が薄れてきたフーガに対してさらに追い討ちをかけるように、高級セダン市場の話題は現在、「レクサス」一色。しかし一方では、マーケット全体が盛り上がっている状況を逆にチャンスと捉え、日産は《フーガ》にもテコ入れを行なった。
 実はこの《フーガ》 、アメリカでは日本を上回る好調な販売実績を挙げている。そのラインアップの中でもV8の4.5リッターエンジンを搭載する《M45》を日本に逆輸入することにした。国産車初のオーバー300馬力モデルの登場として、「レクサスへの刺客」となりうるか、今後に注目したい。
まとめ
タレントやクルマのように人間は名前を変えられない…
 子供の頃から自分のありきたりな名前に、何度「改名してー!!」と母親に訴えたことか!! まぁ、タレントなら簡単に改名できても、一般人で本名を変えたっていう人には出会ったことがないですよねー? それぐらい名前を変えることは重大なコトであり、クルマにしたって各メーカーが相当悩んで決めていることでしょう。もしかしたら、車名も「姓名判断」などに頼って決めているのかも知れませんねぇ。
 そういえば1年以上前になりますが、このレポートVol.24において『クルマの姓名判断』というテーマを取り上げておりますので、是非、ご一読を。
 それではワタクシ佐藤、ありきたりな名前を卒業するために、将来は珍しい名字の女性のもとへ婿養子に入るコトにします…。
ガリバー自動車流通研究所 チーフ・ディレクター 佐藤誠
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