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競合モデルの登場はプラス面もマイナス面もある
ガリバー自動車流通研究所レポート

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Battle.2 ヴィッツ × フィット ライバル関係が生み出したコンパクトカー・ブーム


競合モデルの登場はプラスもマイナスもある!?

 バトル2で登場するのは、トヨタの《ヴィッツ》とホンダの《フィット》という、先代から改名を伴ってフルモデルチェンジした両車。その改名効果か、それともパッケージングの素晴らしさか。とにもかくにも、お互いの人気の相乗効果によって、今に通じる“コンパクトカーブーム”を巻き起こしたのはこの2台である。その証を、リセールバリューのデータを使って解明してみよう。
売れ過ぎて!? 逆にリセールバリューを下げた《ヴィッツ》
売れ過ぎて!? 逆にリセールバリューを下げた《ヴィッツ》

 1973年に《パブリカ》の上級版としてデビューして以来の歴史を持つ《スターレット》が、1999年、装いも新たに《ヴィッツ》としてデビュー。若干、背が高くなって室内空間が増したこともあるが、何よりもそのヨーロッパウケする垢抜けたスタイリングで人気を博し、欧州と日本のカー・オブ・ザ・イヤーをダブルで獲得するという快挙を成し遂げた。
 ただしリセールバリューの面で見ると、あまりにも売れ過ぎて市場でダブついたこともあり、順調に下落。特に3〜4年目(2002〜2003年)には大きく下げているのがグラフを見ても分かるだろう。
リセールバリューが下げ止まった《ヴィッツ》にいったい何が起こったのか?
トヨタ《ヴィッツ》

トヨタ《ヴィッツ》のカタログ
 《ヴィッツ》を襲った急激なリセールバリューの下落は、何も内的な要因だけで起こったのではない。外的要因、つまり<強力なライバル>が出現したのだ。
 96年にデビューしたものの、当時は人気面も認知度でも《スターレット》に大きく水を開けられていたホンダの《ロゴ》から、コチラも「斬新なデザイン」と「クラス1の室内空間」を携えて《フィット》がデビューしたのが2001年6月のことである。

 そこで、上のグラフを見て「おやっ?」っと思った方はスルドイ!! そう、2003年で一端《ヴィッツ》のリセールバリューの下降曲線は下げ止まり、何と2004年にかけては微増しているのである。
 通常、「リセールバリュー」とは年を追うごとに下がるのが典型であって、余程のこと(絶版車人気など)がない限りは上がるということがありえない。
 そんな非常にレアなケースがヴィッツに起こったのだが、その要因はいったい何だったのか?
ホンダ《フィット》

ホンダ《フィット》のカタログ
ライバル効果による「コンパクトカー・ブーム」は、これだけのモデルを生み出した!!
 答えは、《フィット》の登場と決して無関係ではない。つまり、冷え込んでいたコンパクトカー市場が、ライバル車の出現によって再び盛り上がりをみせたのである。そのブームがいかに凄いかは、マーチイストデミオコルトパッソブーンベリーサスイフトノートといった、ヴィッツとフィットの大ヒット以降に各メーカーから発売された一連の新型車のラインアップを見てもお分かりいただけるだろう。
 縮小傾向だったコンパクトカー市場の中で「一人勝ち」だった《ヴィッツ》に待ったをかけるがごとくデビューした《フィット》。このライバルの登場がマーケット全体を盛り上げ、結果的には《ヴィッツ》自身の価値をも上げることになった…というのが、リセールバリューの推移を見て明らかになったのである。

★ ヴィッツとフィットの登場以降にデビューしたモデル達 ★
マーチのカタログ イストのカタログ デミオのカタログ コルトのカタログ
パッソのカタログ ベリーサのカタログ スイフトのカタログ ノートのカタログ

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