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ガリバー自動車流通研究所レポート

Vol.32 [2005年1月7日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

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ガソリン価格高騰、税金、ハイブリッド etc…
気になる「お金」のこと
低公害車への税制優遇により7割が購入へ前向きに
〜エコロジー最強ブランド・トヨタがリリースするハリアーハイブリッドに注目〜
   この一年で急騰したガソリン価格(下表参照)。そして税制優遇措置の延長決定。まるで世界中がハイブリッドカーを後押しするかのような展開に、一般ユーザーがどこまで反応するのか気になるところです。
 また、同じように追い風が吹いているカテゴリーが軽自動車。税制改革のアオリを受けて税率引き上げが検討されましたが、結局見送りに。2004年の販売台数が過去最高を更新したばかりだけに、今後の動向にどんな影響を与えるかも興味深いところです。
  レギュラーガソリン価格の推移[03年1月〜04年12月]
  レギュラーガソリン価格の推移[03年1月〜04年12月]
  データ:石油情報センター
 
目次
  ■【ガソリン価格高騰】
■【車選びへの影響】
■【税制改革@】
■【税制改革A】
■【企業イメージ】
【ガソリン価格高騰】
最も多いガソリン代節約術は“セルフスタンドの活用” で52%
 
2004年12月6日現在、レギュラーガソリンの全国平均価格(税込み)は119円と、前年の同月平均価格/105円から14円アップしています。この値上がりに対し、あなたはどのように対応していますか?(複数回答可)
【ガソリン価格高騰】 最も多いガソリン代節約術は “セルフスタンドの活用” で52%
■中東情勢の悪化が、第三次石油危機を招くか?
 1年間で全国平均が14円も値上がりしたガソリン価格(税込み)。2004年11月には一時、120円にまで達しましたが、コレは1990年の湾岸危機による原油価格高騰が起こった後も高値を続けていた94年10月以来のことです。
 その最大の理由として挙げられているのは、まさに「中東情勢の悪化」。特に、回復の兆しが全く見えないイラク情勢の不安定さに加え、【9・11同時多発テロ】以降に世界各地で多発している国際テロもその背景としてあるようです。一部では、1973年の第一次、1979年の第二次に続く、「第三次石油危機の到来」もあるのではないかという声も上がっています。
セルフSS数の推移(累計)【平成16年3月末現在】
セルフSS数の推移(累計)【平成16年3月末現在】
■データ:石油情報センターレポート 2004年8月号より
 
■賢い消費者はガソリンスタンドを選び、カードを使う
 このように先行き不透明なガソリン価格情勢を受けて、まず、自動車を所有する一般消費者がどのような対応策を取っているかを調査してみました。そこで最も多かった回答は「セルフスタンドの利用」です。アメリカなどではごく当たり前のセルフ式ガソリンスタンドが日本で解禁されたのは平成10年4月。以来、下のグラフのように順調に増加を続け、平成16年3月末の時点で全国セルフSSの数は3000店を突破。手軽なガソリン代節約術として利用されています。そして次に多いのが「ガソリンスタンドの会員カード加入」。こちらも車のヘヴィユーザーなら、もはや常識の節約方法。3番目に「次回は燃費のいい車を選択する」が続きます。
 

男女別
男女別

年代別
年代別
■20〜30代はセルフやカードなどSSのメリットを活用
 ガソリン価格高騰への対応策を男女別でみてみましたが、特に大きな差はありませんでした。しかし、年代別でみると20〜30代の若い世代はセルフSSや会員カードなど「足で稼ぐ」サービスを利用する割合が多いようですが、50代あたりになると「燃費の良いモデルを選択する」という割合が多いという年齢的な特徴が顕著に表れていました。
 
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【車選びへの影響】
4分の3は、ガソリン価格の高騰が「次の愛車探し」に影響アリ
 
ガソリン価格の高騰は、あなたの自動車選びにどのような影響を与えますか?
(最も当てはまるものを1つだけお答えください。)
■ガソリンの高値継続が低公害車のシェア拡大に 4分の3は、ガソリン価格の高騰が「次の愛車探し」に影響アリ
 次に、1年以内に車を買い換える予定のある300人の方に、今度は「ガソリン価格の高騰がアナタの車選びに与える影響」をお聞きしました。
 その結果、「特に影響はない」と答えた方はちょうど25%。ということは、それ以外の方、つまり4分の3の方々が、車選びにおいてガソリン価格高騰で何らかの影響を受けるということでした。
 やはり最も多い回答は「検討中の候補車の中から燃費の良いモデルを選ぶ」で、約半数近く。続いて「軽やコンパクトなどをチョイスする」のは約25%。「ハイブリッドカーを購入しよう」という方はわずか6.3%ですが、市場ではまだまだ少ない車種展開を考えると、健闘した数値。今後、さらにガソリン価格が高値を続けた場合、ハイブリッドカーのマーケットシェアはさらに拡大していくでしょう。
 
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【税制改革@】
自動車税の軽減措置は「ハイブリッドカー」にとっては大きな追い風に!!
 
ハイブリッドカーへの自動車取得税の軽減措置が2007年3月まで、あと2年延長されることになりました。これを受けて、あなたはハイブリッドカーの購入について、どう思いますか?(最も当てはまるものを1つだけお答え下さい)
■5%の自動車取得税がハイブリッドカーなら2.8%に軽減。しかもこの優遇措置の延長決定!!
 そのハイブリッドカーを含めた「低公害車」に関しては、普及促進のため2004年度末まで自動車取得税(都道府県税)の軽減措置が取られています。例えば乗用車の場合は5%(営業車:3%)の税率が、ハイブリッドカーの場合は2.8%(営業車:0.8%)に軽減。その違いは庶民にとっては絶大です。
 しかし、本年度の税制改正において特例延長を求める国土交通省/経済産業省と、逆に見直しを望む総務省の間で激しい駆け引きが行なわれました。最終的には、「低公害車全体の普及促進のために優遇税制が欠かせない」との判断により、2007年3月末までの延長が決定しました。
自動車税の軽減措置は「ハイブリッドカー」にとっては大きな追い風に!!
■今年はハリアー&クルーガーハイブリッドも登場予定!!
 このメリットを消費者がどのように感じるのかを調査するために、「ハイブリッドカーの購入」について聞いてみました。すると、約7割が購入に対して前向きなことが分かり、「低公害車の利用拡大を目指す」という政府の目的がうまく機能していることが分かります。
 さらに今年は《ハリアー&クルーガーハイブリッド》というSUVジャンルの新型車も登場するので、ハードとソフトの両面で消費者の購買意欲がそそられそうです。
「2005年 欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、世界初の量産ハイブリッド車のプリウス ←「2005年 欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、世界初の量産ハイブリッド車のプリウス。1月9日から開催されるデトロイトショーには最高速209キロ仕様にモディファイされたプリウスが出展されている。
専門家に聞く 「ハイブリッドカーの現状と未来」
−ハイブリッドカーは世界の潮流に−
御堀直嗣
■御堀直嗣氏のプロフィール
環境・エネルギー問題に取り組み十数年のキャリアを持つ。近著に、『未来カー・新型プリウス(日経BP)』『燃料電池のすべてが面白いほどわかる本(中経出版)』『図解エコフレンドリーカー(山海堂)』など。
 昨年からの原油高によるガソリン価格高騰の状況からすれば、このアンケート結果のように、今後は燃費の良し悪しが新車購入の大きな動機となるのは当然でしょう。もちろん、それによって「地球温暖化の抑制」という、環境問題の解決にも一役買うことになり、優遇税制の恩恵にも授かることができるという次第です。
 昨年末に、GMとダイムラー・クライスラーがハイブリッドに関する共同開発の提携を表明しました。つまり、97年に「初代プリウス」が発売されて以来、8年目にしてハイブリッドカーは世界の潮流となったという証でしょう。
 私は、現在の「2代目プリウス」を高性能ハイブリッドカーと呼んでいます。それは単に燃費がいいからというだけでなく、走りも爽快で、スタイルもイイ。すなわち、クルマとして優れた魅力がなければ、ハイブリッドカーと言えども購入意欲に繋がらないからと思うからです。
 
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【税制改革A】
賛成が14.3%に対し、6割強が反対する軽自動車税の税率引き上げ
 
来年度の改正では見送られることになった「軽自動車税の引き上げ」。これについて、あなたはどう思いますか?(最も当てはまるものを1つだけお答えください)
■税率引き上げ案は税財政改革のトバッチリ!! 賛成が14.3%に対し、6割強が反対する軽自動車税の税率引き上げ
 税金と言えば、総務省の要望によって同時に検討されていたのが、地方税である「自動車税」と「軽自動車税」の税率引き上げ。国と地方の税財政改革による補助金削減を補填するために、税率引き上げの上限を現在の1.2倍から1.5倍まで引き上げるように自民党税制調査会へ要望が提出されました。
■「引き上げ見送り」は軽人気をさらに後押しする
 この案は結果的に見送りになりましたが、この税率引き上げ案に対する感想を質問したところ、「多少の引き上げには賛成」が14.3%だったのに対し、予想通り「税率引き上げには反対」派が63.7%を占めました。
  先ごろ発表された2004年の新車総販売台数では、軽自動車が5年ぶりに過去最高を更新するほどの人気(189万1147台/日本自動車販売協会連合会)。逆にこれまで人気だったコンパクトカーを含む2000cc以下の小型乗用車が7.2%のダウンということは、人気の傾向は確実に軽自動車へと向かっているようです。
 
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【企業イメージ】
エコロジーなイメージがあるブランドは86.7%を得たトヨタの一人勝ち
 
あなたにとってエコロジーなイメージがあるのは、どのメーカーの自動車ですか?(複数回答可)
【企業イメージ】エコロジーなイメージがあるブランドは86.7%を得たトヨタの一人勝ち
トヨタ プリウスがエコカーのさきがけのように感じるから(パート/35歳)
プリウスからエスティマなど、ハイブリッド車種が豊富(公務員・33歳)
※ほか、「プリウス」というワードを含む声・・・・・・96人
ハイブリッドカーの先駆メーカーだから(エンジニア/35歳)
※ほか、「ハイブリッド」というワードを含む声・・・・・・47人
CMなどのイメージで(事務員/27歳)
※ほか、「CM・宣伝」というワードを含む声・・・・・・38人
→今年リリース予定の《ハリアーハイブリッド》。トヨタのハイブリッドシステム「THSII」を搭載する等、従来の「燃費が悪いSUV」のイメージを変えるモデルになる。
ハリアーハイブリッド
日産 新しいことに積極的にチャレンジしているイメージがあるので(その他/27歳)
ホンダ フィットなど燃費がいい車種が多いから(会社員/24歳)
ダイハツ 燃費のいい軽自動車に力を入れているから(IT関連・27歳)
 このレポートは政治論を述べる場所ではありません。しかし、アメリカ主導によってアフガニスタンやイラクを力でねじ伏せたものの結果的に悪化の一路を辿っている世界情勢を見ると、国際社会が取った行動は決して正解ではなかったように思います。このことが原油価格の高騰に繋がり、我々の生活を圧迫していることは紛れもない事実。しかし、私達にできることと言えば、世界平和を祈りつつ、少しでもエコロジーなカーライフを送ることではないでしょうか? となると、今後は燃費効率が車選びにおいて重要なファクターとなりそうです。
 それにしても、ココでもトヨタ強し。他ブランドの奮起を期待したいところですが、《ハリアー&クルーガーハイブリッド》 という面白そうな車をリリースするのもトヨタなんですよね。
ガリバー自動車流通研究所 佐藤誠
ガリバー自動車流通研究所
佐藤 誠
 
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