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ガリバー自動車流通研究所レポート

Vol.19 [2004年2月20日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

フレッシュマンはクーペを選ぶ!
「2004年春・フレッシュマンの車事情」
   一般に「憧れの車(ほしい車)」と「購入車(買える車)」には、違いがあるといわれています。憧れの車ナンバー1といえば、フェラーリや NSXなどのスポーツクーペが上位を独占し、一般に人気の高いコンパクトカーやミニバンなどの実用車は下位へと甘んじてしまうことが多いものです。
 新社会人がデビューする4月。それを目前にした今の時期は、多くのフレッシュマンたちが新たに自動車を購するなど、1年間でも最大の自動車需要期真っ最中といってもいいでしょう。
 ガリバーでは、フレッシュマンの購入希望アンケートを元に、彼らが実際にどんな車を求めているか、そして実際の購入車両との差はどうなっているかについて、レポートとしてお届けいたします
  目次
  「トップはセダン/クーペ」 フレッシュマンが欲しい車
2004年フレッシュマン 購入希望メーカー 〜やぱりトヨタがトップ〜
2004年フレッシュマンの車事情とは
2004年春。こだわり別・フレッシュマンにオススメのチョイス
【「トップはセダン/クーペ」 フレッシュマンが欲しい車】
 
 1年間の中で最も新車販売・中古車登録が多いのが3月です。これはメーカー・ディーラー・販売店などの決算月であることもひとつの要因ですが、忘れられないのがフレッシュマン(新社会人)の新規需要の発生です。車は、公共交通網が発達している大都市部以外では、生活にとって欠かすことのできない必需品です。そこでガリバーではフレッシュマンがどのような車を購入したいか、実際にどのような車を購入しているか、独自の調査によりレポートします。
 
2004年フレッシュマン 購入希望車種 〜トップはセダン・クーペ〜
2004年フレッシュマン購入希望車種
2004年フレッシュマン購入希望車種
データ:ガリバー自動車流通研究所調べ
サンプル:2004年春 新卒就職予定者より調査
 
2004年2月に、ガリバーが独自に調査した新卒者のアンケート結果によると、就職後買いたい車として上位にランキングされた車は、セダン・クーペで約50%と、現在の市場で人気のあるコンパクト・ミニバンとは大きな差がある結果となりました。
車種別では、セルシオやシーマなど高級セダンやスカイラインGT−RやRX−7といった本格スポーツが上位となり、購入希望車は憧れの車に近い結果となっています。ミニバンではオデッセイが票を集めているものの、その他のミニバンはほとんどない一方で、チェロキーやサバーバンといったアメリカンSUVの購入希望が多く、自由なフレッシュマンの考えを表現した形となっているようです。
このアンケート結果と2001−2003年春のフレッシュマンの購入車種(次項)を比較すると、実際の購入車種はミニバン・軽自動車の比率が増加し、まだまだ財布の中身と支払い内容にはギャップがあるようです。
2004年フレッシュマン 購入希望メーカー〜やぱりトヨタがトップ〜
 
2004年フレッシュマン購入希望車種
2004年フレッシュマン購入希望車種
データ:ガリバー自動車流通研究所調べ
サンプル:2004年春 新卒就職予定者より調査
 
購入希望車をメーカー別に分類したところ、1位となったのはやっぱりトヨタという結果となりました。国内シェアナンバー1の実績は、老若男女全ての年代から支持を得ているからこその結果です。昔から「トヨタ車はオジサンが乗る車」といわれることが多いのですが、それはオーソドックスなカローラなどが販売ナンバー1を連続して獲得するなど、そういったところからのイメージが強いようです。しかし実際にはトヨタは、昔から若者のハートをがっちりキャッチする車も送り出しており、最近でも「bB」・「ist」といったコンパクトでユニークなスタイルの車を用意するなど、しっかりした幅広い商品構成が強みのようです。
1位のトヨタでも最も多いのが「セルシオ」。次に続く日産では「スカイラインGT−R」。
ともに新車では500万を超える高級車で、購入希望車は夢に近い形であるようです。
トヨタセルシオ 日産スカイラインGT−R
根強い人気の「トヨタセルシオ」(左)と「日産スカイラインGT−R」(右)
   
2004年フレッシュマンの車事情とは
 
フレッシュマンの購入希望車は、セダン・クーペタイプの高級車が最も多く、現実的にはフレッシュマンの初任給(平均198,100円:厚生労働省平成15年調べ)で購入するには、予算オーバーです。
では、実際にフレッシュマンが購入している車について、紹介します。
 
【「理想と現実」2004年フレッシュマンの車事情とは】
2001-2003春 年代別 20代の購入車種比率
車を購入する経験
 
フレッシュマン層(21-23歳)の春(3-6月)における購入車種を調査した結果では、前述の「購入希望車種」で多かったクーペ、SUVが02年から減少していることがわかります。減少分を補うかのようにミニバン、コンパクト/ハッチバック車の購入率が増加しており、まさにここが「理想と現実」と言うことができるかもしれません。
現実問題、車の購入には支払いのための収入が必要になります。昨年度の大卒フレッシュマンの初任給の平均は、198,100円※。年収をおよそ300万円と考えると、生活を考えて無理のない車の購入・維持のために、ローンを併用するとしても80〜130万円くらいの車が候補となってきます。
スーツ等の服飾費や携帯電話代、付き合いの範囲が広がり増える傾向にある外食費・・・フレッシュマンの頃は、車以外にも色々とお金がかかる時期です。初任給を手に入れる頃、その範囲で堅実かつ現実的なチョイスができるようになった、といえるのではないでしょうか。
(※厚生労働省平成15年調べ)
 
《フレッシュマンがミニバンを購入する背景》
「車を購入したら行ってみたい場所」を聞く別のアンケート結果によれば、男女共に60%以上が「海」(ガリバー自動車流通研究所調べ)と答えるなど、仲間とアウトドアに出かけたい願望があるようです。交友関係が広がり、新たな人間関係を築く時期でもあるフレッシュマンにとって、キャパシティが大きく、アウトドアにも街乗りにも便利なミニバンなどは、実生活にマッチしているのだと考えられます。
 
『予算100万円で買える中古車 A vs B』 〜フレッシュマン 2つの選択肢〜
同じ100万円前後の予算内でも中古車なら、憧れの高級セダンや人気の現行型コンパクトカーが、共に入手可能です。しかしもともと新車当時の価格には大きく差があり、同じ予算でも、結果として年式や走行距離・程度といった部分が大きく変わってきます。
国内最高峰のセダンと、コンパクトカー。フレッシュマンは、どちらの中古車を選択するでしょうか。2つの選択肢を例として紹介します。
A:高級セダン中古車(1992年式)
性能、装備、クオリティ、ステータス・・・各メーカーの威信をかけ、全ての面において「究極」の存在であることを使命づけられた「高級車」というカテゴリー。
その価値の高さは、時を経た中古車でも不変といえます。中古車ならではの、買い得度の高い選択といえるでしょう。
【例:トヨタ セルシオ】
トヨタ セルシオ
年式:1992年式
グレード:Cタイプ
価格例:100150万円
B:低価格コンパクト中古車(2002年式)
小柄なボディに低燃費のエンジンを搭載。しかし必要にして十分以上と思える性能や、広い空間などはしっかり確保している近年のコンパクトカークラス。経済性や環境性能を重視するユーザーが増えたことで、近年さらに注目が集まっているカテゴリーです。
【例:ホンダ フィット】
トヨタ セルシオ
年式:2002年式
グレード:A
価格例:80130万円
2004年春。こだわり別・フレッシュマンにオススメのチョイス
 
こだわりは捨てたくない・・・そう考えるフレッシュマンの為に。ガリバー自動車流通研究所がオススメする3台です。
 
憧れのクルマを手に入れる
人気NO.1高級セダン
TOYOTA セルシオ
TOYOTA セルシオ
年式:1995年式
グレード:Cタイプ
憧れの車、人気 No.1 のセルシオ。
世界でも有数の地位を誇る高級車で新車時には600万円前後の価格でした。しかし95年式あたりなら、十分入手可能です。もちろん、安いとはいえ高級車。造りもしっかりしていて耐久性も高く、また内外装もきれいに保たれている車が多いため、十分現役でいける実力を持っています。
良い物を手に入れるのに、年齢は関係ありません。憧れの高級車が手頃な価格となり、フレッシュマンでも手が届く車となっています。
80130万円
 
絶対!スポーツクーペを 狙う
憧れのスポーツクーペ
NISSAN シルビア
NISSAN シルビア
年式:2000年式
グレード:スペックS
人気のボディタイプ、スポーツクーペから、シルビアを推します。5ナンバーのコンパクトボディでは希少な存在となった後輪駆動車。クセのない自然な走りを堪能できますから、走り屋だけでなく、運転を基礎から練習したい全ての人にオススメです。また、走りだけでなく、クーペスタイルを生かした流麗なスタイリングも特徴的。女性オーナーにもお似合いです。シルビアなら、オーナーの個性をより際立たせてくれるでしょう。


120〜160万円
 
実用性もデザインも 妥協しない
ガリバーのオススメ
TOYOTA bB
TOYOTA bB
年式:2002年式
グレード:ZXバージョン
ガリバーからのオススメは、トヨタbB。個性を主張出来る四角いスタイルで大人4人がしっかり乗れる広々した室内空間も確保。小型ボディに低燃費なエンジンの組み合わせだから、維持費も少なめで済むのも嬉しいところ。仲間といっしょに出かけるのがとても楽しい車です。
リセールバリューも高く、昨年末に行われた「ガリバーvalueカーオブザイヤー」でも、松井秀喜選手が選ぶ「特別賞」を受賞しました。


130150万円
※上記価格はガリバー自動車流通研究所調べの参考価格です。程度・装備・色などにより実際と異なる場合があります。
 
フレッシュマンはクーペを選ぶ!「2004年春・フレッシュマンの車事情」
【「理想と現実」2004年フレッシュマンの車事情とは】
携帯電話やパソコンなど、ここ10数年ほどで近年急速に発達したコミュニケーションツール。若者にとっても、今やなくてはならない道具となりました。しかし一方で、機器の購入費用や通信費などの金銭負担を伴うことから、より高額な商品である車への興味が、相対的に薄れつつある傾向もあるようです。 とはいえ、今回の新卒者アンケートから分かるのは、彼らの車に対する根強い憧れぶりです。実際の市場で多く売れているのは、多人数が乗れて実用本位なミニバンや安価な軽自動車・コンパクトカー。それに対し、魅力ある高級セダンや趣味性の高いスポーティなクーペなどが若者たちの人気を集めていることに、むしろ驚かされるほどです。 メールやwebで気軽にやり取りが繰り広げられる時代だからこそ、気のあった仲間同士で愛車に乗って旅に出るのも大事なコミュニケーションスタイルのひとつです。例え新車では実現が難しいことも、中古車でなら出来ます。憧れの車を手に入れて気軽に出かけてみることを、フレッシュマンの皆さんにはオススメしたいですね。
自動車流通研究所 徳田 透
自動車流通研究所
徳田 透
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