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ガリバー自動車流通研究所レポート

Vol.13 [2003年6月1日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

自動車の賢い乗り換え大作戦
〜リセールバリューが高いコンパクトカー特集〜
   いよいよボーナスシーズン到来です。ボーナスといえば使い道をあれこれ考えるものですが、クルマを購入するとき「現金派・クレジット派」共にボーナスをあてにして購入する人は多いようです。
 今回は、夏の需要にあわせて、今最も売れているカテゴリーである「コンパクトカー」のリセールバリューランキングをお届けします。
  目次
  「ホンダ・フィット」はまだまだ強い
コンパクトカー市場は、幅広いユーザーがターゲット
コンパクトカー リセールバリューランキング トップ10
「ホンダ・フィット」はまだまだ強い
 
 コンパクトカー市場では、昨年各メーカーの車種が出揃い、新車市場でも注目されるカテゴリーとなっています。(「トヨタ・ist」「日産・マーチ」「三菱・コルト」「マツダ・デミオ」などが発売されました。)
 そこで今回、コンパクトカーのリセールバリュー(新車からの買取価格値落ち率)を、各車種毎に代表的なグレードを決め算出しランク付けしたところ、下記のような結果となりました。
 
ランク メーカー 車種 代表グレード 人気ユーザ層 画像
1位 ホンダ フィット フィットは、居住性・デザイン・経済性など高い次元でバランスされている点が、幅広いユーザー層から支持を得ています。 フィット
2位 トヨタ ist 1.3F トヨタ・ヴィッツをベースによりアクティブユーザーをターゲットに作り上げられ、人気の中心は20代・30代の男性が中心で、そこがフィットとの差となったようです。 ist
3位 トヨタ WiLLサイファ 1.3L 異業種共同プロジェクトで作り上げられた、トヨタのWillシリーズ第3弾として登場し、育てるクルマとして注目を集めています。特に女性を意識したデザインなど、女性中心に人気となり、結果が上位2車との差といえそうです。 WiLL サイファ
コンパクトカー市場は、幅広いユーザーがターゲット
 
 今回、コンパクトカー市場を「リセールバリュー」という視点からランク付けした結果、昨年新車で最も売れた「ホンダ・フィット」が1位となりました。「トヨタ・ist」「トヨタ・WiLLサイファ」は「ホンダ・フィット」よりも後に発売されており、まだまだ中古車市場では品薄状態です。それに対して、発売後2年近くが経過し、中古車市場での流通も増え、供給も間に合ってきている「ホンダ・フィット」が、その2台をおさえて1位となり面白い結果となりました。その理由としては、経済性に優れている事はもちろん、老若男女全てのユーザーに好まれるデザインや、パーソナルユース・ファミリーユース共に使い勝手の良い室内空間などが、支持されているからではないでしょうか。また、「トヨタ・WiLLサイファ」が3位となった理由は、そのデザインなどが、女性ユーザーに偏っている事により、需要数が上位2車種と比較して少ないためと考えられます。
 今回の結果をふまえると、コンパクトカーの人気は、「ホンダ・フィット」のように幅広いユーザー層に支持を得られる事がポイントとなり、まだまだ新車市場での「フィット」需要は続く事が予想されるのではないでしょうか。
 各車種毎の結果は、次項をご覧下さい。
コンパクトカー リセールバリューランキング トップ10
 
順位 メーカー 車種 代表グレード 年式 新車価格
(万円)
発売開始 買取り価格
値落ち率(%)
1 ホンダ フィット 1.3A 14年 114.5 2001年6月 77〜86
2 トヨタ ist 1.3F 14年 125.0 2002年5月 72〜80
3 トヨタ WiLL サイファ 1.3L 14年 126.0 2002年10月 67〜75
4 ホンダ フィット アリア 1.5W 14年 139.8 2002年12月 68〜75
5 三菱
コルト エレガンスバージョン 14年 129.0 2002年11月 64〜72
6 トヨタ ヴィッツ FDパッケージ 5Dr 14年 108.5 1999年1月 60〜69
7 日産 マーチ 12C 5Dr 14年 109.5 2002年3月 59〜68
8 マツダ デミオ Casual 14年 114.5 2002年8月 59〜67
9 トヨタ デュエット Vリミテッド 5Dr 14年 106.8 1998年9月 53〜63
10 スズキ スイフト SE-Z 14年 86.5 2000年2月 40〜52
 
*それぞれの条件は、平成14年式・走行8千km・ボディーカラーを人気色とし、車体の程度は良好なものとして、平成15年5月時点での買い取り価格を算出し、新車価格からの値落ち率でランク付けしたものです。
 
「コンパクトカーのリセールバリューは今後更に激戦化」  
 コンパクトカーのリセールバリュー全体では、新車市場でも人気が高く販売台数が多い車種が上位にランキングされ、そこへ発売されてからあまり時間が経過していない車種が続くような結果となっています。コンパクトカーのランキングトップ10の中で、実に半数を超える6台が昨年発売されたモデルです。コンパクトカーはトップ10の他には数車種しかなく、昨年半数が新型車やフルモデルチェンジされ登場しています。クルマはニューモデルとして発売された1年目に最も多く売れる傾向が強く、今年はコンパクトカー市場にも活気が出やすい状況と言えそうです。
 上位車種以外で注目されるクルマは「マツダ・デミオ」で、昨年登場のモデルの中では、一番低い順位のランクとなりました。登場から1年経過する前にマイナーチェンジが行われ、新車と中古車の仕様の差が出来た結果、新車の方へ人気が移った事が考えられます。しかし、8位の「マツダ・デミオ」までは、それぞれ僅差の争いとなっており、いずれの車種も人気は高く、リセールバリューの高い、お得なクルマといえるでしょう。
自動車流通研究所 所長 鈴木 詳一写真
自動車流通研究所
所長 鈴木 詳一
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