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ガリバー自動車流通研究所レポート

特別版 [2004年6月30日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

三菱車の中古車市場での動き
   2000年7月。三菱自動車のリコール問題で、中古車業界で起こった三菱車の中古車相場下落。2004年4月。再び三菱自動車(三菱ふそう)のリコール問題がクローズアップされました。今回の事件では、2度目という事もあり報道は加熱し、2000年当時よりも様々な情報が報道されているようです。
 そこで、今後の三菱製の中古車にどのような影響があるかを検証した結果をご報告いたします。
  目次
  三菱車ユーザーの乗り換え動向
三菱車のリセールバリューは変化している
三菱車は買い得か
三菱車ユーザーの乗り換え動向
 
 日本自動車販売協会連合会が発表した5月のメーカー別新車販売台数は、全体的にも昨年度比割れという結果でしたが、三菱車は昨年度比43.7%(普通・小型乗用車)と半分以下の販売となっています。一連の報道により、三菱車を購入しようと言う消費者が減少している結果といえるでしょう。
 では、中古車市場ではというと、ガリバーで査定されるお客様のメーカー別来店構成比を検証すると、前月比+1.5%増と三菱車ユーザーの来店構成は増えております。
 一般に車を買い換えるユーザーの最も多い理由としては、「欲しい車が出た」「古くなった」「車検がきた」といったところが大きく、高額商品である自動車は簡単には買い換えを行うユーザーが少ない商品です。しかし、来店構成が上昇したということは、「今年中には・・・」「来年ぐらいには・・・」と、今すぐとは考えていなかったユーザーにも、買い換えのニーズが発生したと考えられます。
三菱車のリセールバリューは下降
 
 中古車で気になるのは、リセールバリュー(残価率)です。リセールバリューが高ければ人気が高いといえますが、今回の問題発覚後にリセールバリューが変化しているかどうか。ここが三菱車の人気の変化を捉える上で重要な部分です。
 
2004年3月集計 三菱車のリセールバリューランキング
順位 車種名 車種名 年式 新車価格
(万円)
リセール率
(%)
1位 デリカ スペースギア シャモニー 2001年 287.3 64〜68
2位 ランサー GSRエボリューションZ 2001年

299.8

62〜65
3位 eKワゴン M Xパッケージ 2001年 99.8 50〜60
 
2004年6月集計 三菱車のリセールバリューランキング
順位 車種名 車種名 年式 新車価格
(万円)
リセール率(%)
1位 ランサー GSRエボリューションZ 2001年 299.8 58〜62
2位 デリカ スペースギア シャモニー 2001年

287.3

54〜57
3位 パジェロ ロング スーパーエクシード 2001年 431.5 45〜50
 
 以上のように、3月集計時点から3ヶ月経過した6月現在でのリセールは変化してきております。他車にはない走行性能が売りであるランサー・エボリューションのリセールが最も変化が少なく1位へとランクアップしており、94年登場と息が長くその反面中古車のタマ数も多いスペースギアが2位へと下がってきているようです。但し、上記リセールの変化でもわかるように、車種により変化の度合いに差が出ていることは注目すべき点です。
 
〈参考〉他社事例における、リセールバリューの推移
2004年3月集計 トヨタ車のリセールバリューランキング
順位 メーカー名 車種名 グレード名 新車価格
(万円)
リセール率(%)
1位 トヨタ ランドクルーザー シグナス 525.0 73〜79
 
2004年6月集計 トヨタ車のリセールバリューランキング
順位 メーカー名 車種名 グレード名 新車価格
(万円)
リセール率(%)
1位 トヨタ ランドクルーザー シグナス 525.0 70〜75
 
 上記のように、3ヶ月経過した場合、リセールバリューは月をおって下降し、他社の中古車でもリセールバリューの下降は3〜5%ほど起こっています。したがって、三菱車のリセールもベースとしてはこのような時期・環境などの条件の上に、リコール問題によるリセールの変化が起こっているといえます。
三菱車は買い得か
 
 今回の一連の報道により、三菱車の人気は下降していると言えそうです。しかし、全ての三菱車の人気が下がっているというわけではなく、リセールバリューランキングの結果から、車種によりリセール率(一種の人気バロメーター)の変化が違ってきているといえそうです。
 希少な車や個性が強く根強い人気がある車種などは、今回の問題による影響は受けにくく、逆に他社に同様な代替となる車(ライバル)がある車に関しては、影響を受けやすいといえるのではないでしょうか。
 結果的に、三菱車が欲しかったユーザーにとっては、今までよりも安く買えるというメリットが発生していることもひとつの事実といえます。今後中古車市場へ出てくる三菱車は、「リコール対策済み」あるいは「サービス点検済み」の車種であり、基本的な性能など他社と極端な差が無い車などは、三菱製の中古車を購入しようとするユーザーにとって、買い得な中古車であるといえるのではないでしょうか。
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