【ザ・対決】フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント vs アルファロメオ 159スポーツワゴン 徹底比較試乗

ザ・対決 フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント VS アルファロメオ 159スポーツワゴン
輸入スポーツワゴン編
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント vs アルファロメオ 159スポーツワゴン

 一時、新型の登場がストップしていたフォルクスワーゲン ゴルフのワゴンがヴァリアントの車名で新登場。しかも、燃費とスポーツ性を兼ね備え高い評価を得た新エンジン「TSI」を採用。さらに、マニュアルミッションの燃費とATのイージードライブを合わせもつDSGも搭載し、大幅に商品力を強化。今回は、同じヨーロッパ生まれのスポーツワゴンである、アルファロメオ 159スポーツワゴンを対決相手として選んでみた。アルファロメオといえば、官能的なエンジンフィールとイタリア車ならではのデザインなど、独自の世界をもったメーカーだけに、対極にあるドイツ生まれのゴルフ ヴァリアントとの対決では、いったいどういった評価が下されるのか、興味のあるところだ。

PHOTO/佐藤靖彦 構成/近藤暁史
モデル/

ROUND1:ファーストインプレッション

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント
コンパクトなボディとTSIエンジンの組み合わせ
ホットな走りと省燃費を高い次元で両立

 新型になって、先代のゴルフ ワゴンから、本来の本国名になったゴルフ ヴァリアント。ゴルフらしい質実剛健な走りと使い勝手のよさでヒットを飛ばしただけに、新型の実力は大いに気になる。
 そもそも実用性の高いゴルフをベースにしてワゴン化しただけに、積載性はかなり高いレベルを確保。ボディサイズからすると、今やコンパクトワゴンに属するといってもいいほどだが、ラゲッジは外観から想像する以上にじつに広大だ。前後シートに関しても十分なスペース&クリアランスが確保され、大人4人+荷物でのロングドライブも楽々こなしてくれるし、リヤシートは分割可等式を採用しているので、荷物に合わせて自在アレンジすることもできる。こういった点は、日本車の使い勝手のよさに慣れた人でも違和感なく使え、また輸入車ビギナーでも満足できるハズ。
 そしてこのヴァリアントでは走りも高いレベルを実現しているのはトピックスのひとつだ。すでに他のVW車に採用されて高い評価を得ている1.4リッターと2リッターのTSIを搭載。2リッターはターボのみだが、1.4リッターはご存じのように、スーパーチャージャーとターボの二段過給を行なうというホットユニット。全域に渡るパンチのある加速が楽しめる。しかも直噴などによって緻密な制御を行なうことで、低燃費も実現しているのは、さすがというしかないだろう。さらにどちらもDSGと組み合わせることで、爽快感あふれるキビキビとした走りをアシスト。往年のホットハッチ的な走りすら楽しむことができる。それでいて300万円を切るプライスはもうバーゲンというしかない。

[取材時実測燃費]
10.4km/l

[ゴルフ ヴァリアント価格帯]
296.0〜335.0万円

アルファロメオ 159スポーツワゴン
アルファロメオ 159スポーツワゴン
アルファロメオ伝統のスポーツワゴン
官能的なスタイルと走りに実用性をプラス

 伝統的にワゴンモデルの設定にも力を入れているアルファロメオ。最新型の159にもワゴンは用意され、そのグレード名も「スポーツワゴン」と名乗っているあたり、じつにアルファロメオらしい。ベースとなった159同様、デザインはジウジアーロが担当。ワゴンならではの流麗かつ、大胆なラインが特徴だ。インテリアについても、イタリア車らしくレザーを上手に取り入れながら、サルーン的な要素をもうまく取り入れることで、高級車の風格すら漂ってくる。
 プラットフォームは協力関係にあるGMと共同開発したもので、先代の156よりもひとまわりほど大きくなっている。それだけに、パッケージングにも好影響を与えているのだが、ことラゲッジに関してはデザインを優先していることもあり、見た目の印象よりは広く感じないというのが正直なところだ。ハッチバック程度だった156と比べて広く、ワゴンらしくはなっているものの、実用性を重視してしまうと期待外れになってしまうかもしれない。GTハッチぐらいに考えておいたほうがいいだろう。
 アルファロメオの命であるエンジンは、2タイプでどちらも直噴化され、さらに鋭い吹けと省燃費性を両立することに成功。2.2リッター直4には6MTをベースとする、2ペダルのセミオートマである、お馴染みのセレスピードを組み合わせている。一方、3.2リッターV6には、日本製の6速ATとなり、他のアルファロメオ同様、エンジンの違い=グレードの違いと考えるとわかりやすいだろう。ただしどちらも直噴化が影響してか、官能的な味わいが薄れてきてしまっているのは残念なところ。

[取材時実測燃費]
7.8km/l

[アルファロメオ 159スポーツワゴン価格帯]
460.0〜620.0万円

TSIコンフォートライン
ボディサイズ(全長x全幅x全高)
4565×1785×1530mm
車両重量
1470kg
エンジンタイプ
直列4気筒DOHCターボ+スーパーチャージャー
総排気量
1389cc
最高出力
170ps(125kw)/6000rpm
最大トルク
24.5kg-m(240N・m)/1500〜4750rpm
ミッション
6速AT
10・15モード燃費
14.0km/l
サスペンション(前/後)
ストラット/4リンク
ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
税込価格
296.0万円
2.2 JTS セレスピード ディスティンクティブ ヴィラ・デステII
ボディサイズ(全長x全幅x全高)
4690×1830×1440mm
車両重量
1630kg
エンジンタイプ
直列4気筒DOHC
総排気量
2198cc
最高出力
185ps(136kW)/6500rpm
最大トルク
23.4kg-m(230N・m)/4500rpm
ミッション
6速セミAT
10・15モード燃費
8.8km/l
サスペンション(前/後)
ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
税込価格
505.0万円
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 1.4リッターTSIエンジン

1.4リッターの排気量ながら、ターボとスーパーチャージャーを組み合わせることで、170psを発揮。パワーに余裕があるので燃費も良好だ。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント ホイール

コンフォートライン(写真)は16インチのアルミホイールが標準装備となる。静粛性や乗り心地、そしてグリップも満足できるもの。

アルファロメオ 159スポーツワゴン 2.2リッターエンジン

2.2リッター直噴4気筒エンジンは、官能的な音や回転フィールが最大の魅力。パワー感も十分でスポーツドライブが楽しめるエンジンだ。

アルファロメオ 159スポーツワゴン ホイール

標準は17インチだが、写真の最上級グレードは18インチ仕様となる。グリップやハンドリングは素晴らしく、乗り心地もまずまずだ。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント インパネ

インテリアはハッチバックモデルと共通のデザイン。シンプルながらナビやエアコンスイッチの操作性など、機能性に優れている。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント シフト

6速DSGは、マニュアルシフト時のレスポンスも素早く、スポーティな走りを楽しめる。シフトショックも少なく、スムーズな変速が魅力。

アルファロメオ 159スポーツワゴン インパネ

エアコンやオーディオのパネルは運転席側に向けられ、ドライバー中心のレイアウトとなっている。いかにもスポーツワゴンらしい演出といえる。

アルファロメオ 159スポーツワゴン シフト

アルファロメオおなじみのセレスピードを採用する。ATモードもあるが、シフトショックなどが大きく、MTモードのほうがスムーズに走れる。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント フロントシート

形状のいいシートはサイズもゆったりしており、長距離ドライブでも疲れにくい。シート生地も手触りがよく、高級感を感じさせるもの。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント リヤシート

リヤシートはヘッドクリアランス、足元スペースともに余裕十分。シートの硬さもちょうどよく、とても疲労感が少ないのが魅力だ。

アルファロメオ 159スポーツワゴン フロントシート

フロントシートまわりのスペースには余裕がある。ただ、本革シートは表面の革の張りが強いのが少し気になる部分といえる。

アルファロメオ 159スポーツワゴン リヤシート

リヤシートは、満足できる広さを確保している。ただ、スタイリッシュなデザインの影響で、ヘッドクリアランスの余裕はあまりない。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント ラゲッジ

ラゲッジルームは汚れなどが目立ちにくいよう、ブラックとなる。ハッチバックのゴルフでも十分な広さを確保しているだけに、容量はかなりのもの。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント ラゲッジ

リヤシートをダブルフォールディングさせれば、このように広大なスペースが現われる。相当大きなものでも積めるので、使い勝手は抜群だ。

アルファロメオ 159スポーツワゴン ラゲッジ

ワゴンとしての使い勝手より、スタイリッシュなデザインを優先させただけに、このクラスのワゴンとしてはラゲッジは大きい方ではない。

アルファロメオ 159スポーツワゴン ラゲッジ

リヤシートを倒せばそれなりに広いスペースが現われるが、やはりスペースは少なめ。だが、形状は悪くないので使い勝手はまずまずだ。

フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント vs アルファロメオ 159スポーツワゴン

ゴルフ ヴァリアントはフォルクスワーゲンらしい上質な走りが魅力だ。一方の159スポーツワゴンは、アルファらしい軽快な走りと快適な乗り心地をハイレベルで両立させている。

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