日産ブレードグライダー「市販化が期待したい本格派スポーツEV」|ガリバーの2017年新車購入ガイド

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「市販化を期待したい本格派スポーツEV」日産ブレードグライダー試乗レポート

三角翼のボディ形状で、前1+後2という独特のパッケージング


日産は、近未来のモビリティはEVであると考えており、EV開発に力を入れている。すでに、市販車としてリーフが存在する日産ブレードグライダーが、このリーフをベースとしたレーシングマシンであるリーフ ニスモRCも開発している。このモデルは、リーフのパワーユニットを使いミッドシップ化したレーシングマシンだ。車重は、1520㎏から925kgまで軽量化され、抜群の運動性と圧倒的な瞬発力を誇った。

こうした、リーフ ニスモRCはあくまでリーフをベースとしたものだ。しかし、今回メディア向けに公開された日産ブレードグライダーは、新たなスポーツEVを提案する価値ある1台といっていいだろう。

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近未来のスポーツEV


日産ブレードグライダーは、2012年のル・マンに参戦した日産デルタウイングをイメージさせるデザインだ。このイメージを継承し、コンセプトカーとして2013年秋の東京モーターショーに出展。多くの人々に、近未来のスポーツEVのカタチをアピールした。

日産ブレードグライダーエクステリアデザインは、コンセプトカーと変わらず三角翼(デルタ)をルーツとしたユニークなものだ。パッケージングも、そのままで前席1+後席2という3シーターレイアウトとなっている。そして、プロトタイプかーのルーフは無く、ドアはガルウイング形状。一般的なガルウイングとは逆の方向に大きく開く。

このブレードグライダーは、2016年夏前に2台が製作された。8月にブラジルのリオデジャネイロで発表会を行い、リオでのオリンピック期間中には、展示やデモ走行を行っている。また、女優のマーゴット・ロビーがステアリングを握ってモナコ市内をデモ走行し話題となった。今回、我々メディアの前に姿を現したブレードグライダーは、2台製作されたうちの貴重な1台。千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイで、同乗試乗が許された。

インホイールモーターに進化し、最大トルクは707N・m!

日産ブレードグライダー日産ブレードグライダーを目の前にすると、なぜかワクワク感がたまらなく前進を包み込む。まず、こうしたデルタ形状のマシンに乗ることが初めてだ。さらに、後輪はインホイールモーターで、最高出力は200kW(268ps)、最大トルクに至っては驚異的な707Nmを発生するのだ。

さらに、出力だけでなく、インホイールモーターの利点を生かしたトルクベクタリング機能も投入されている。車重は想像以上に重く、1300kgもあるが、0-100km/h加速は5秒以下と俊足だ。最高速度は190km/hと発表された。

注目のバッテリーは、モジュール5個で構成された高性能リチウムイオンバッテリーで、これをリアに搭載している。

サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーンの4輪独立懸架。このプロトタイプ車に装着されたタイヤは前後異径で、メーカーも異なる。フロントは175/55R17という細いサイズのBSポテンザRE040、リアはファットな265/35ZR19サイズのミシュランを履いていた。

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異次元感覚の瞬発力とコーナーリングスピード

日産ブレードグライダー同乗試乗ということで、2列目のシートに座る。かなりタイトなイメージを持っていたが、横方向はバケットシートだったので確かに狭かったが前方のスペースは十分にあり意外と快適だ。ただ、スポーツEVということもあり全高は低くヘッドクリアランスはミニマムだ。ガルウイングタイプのドアも、大きく跳ね上がり開口部が大きいので、乗り降りはあまり苦にならない。

4点式のシートベルトを締め、いよいよスタートだ。ドライバーは、何の躊躇もなくアクセルを床までイッキに踏みつける。その瞬間、イッキに後輪には707Nmもの大トルクが伝わりクルマをドンと押し出す。アクセルを踏んだ瞬間から車両が押し出される感覚は、モーターの特性ならではの力強さとレスポンスだ。

ものすごい加速Gで、体全体がシートに押し付けられたまま1コーナーへ向かう。ドライバーがステアリングを切った瞬間、ブレードグライダーは、キュッと一瞬にして向きを変えた。その瞬間、体はもの凄い旋回Gに襲われる。カーブ外側の足で一生懸命体を支えるが、頭、首、わき腹にも旋回Gが容赦なくかかり、コーナーリング中は息を止めていないといけない状態が続く。後輪のインホイールモーターによるトルクベクタリングと、低重心化による効果だが、まるでレーシングカートの旋回G。回頭性は、レーシングカートさえも上回るほどだ。まるで、路面に吸い付いているかのように走る。これは、特異なノーズ形状と独創的なデルタ形状が効いているのだろう。

今回は、同乗試乗ということもあり、ドライバーはブレードグライダーのパフォーマンスを出し切っていない。実際、タイヤのスキール音も無ければ、ステアリング操作も修正舵を当てることもなくドライビングはスムースに行われていた。それでも、短いストレートで最高速度は楽々160㎞/hを超えた。このブレードグライダーのパフォーマンスをフルに引き出し時に、どんな走りになるのか体感してみたいのと同時に、自らハンドルを握ってみたいという衝動にかられた。

EVの魅力を詰め込みながら、デルタウイング形状の特異なデザインにより、その走りの質をさらになる高次元に導いている日産ブレードグライダー。スポーツEVの新しい価値を提案する1台だ。日産を代表するモデルとして、ぜひとも市販化してほしい。

日産ブレードグライダー 主要スペックなど


2016年08月05日に発表された内容は以下の通り。

最高速度 190km/h (115mph)以上*
0-100km/h (62mph)加速 5 秒以下*
最高出力 200kW (268hp)
最大トルク 707Nm
車両重量 1300kg
全長 4300mm
全幅 1850mm
全高 1300mm
ホイールベース 2800mm
*Williams Advanced Engineering社による測定値

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執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

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