プリウスPHVの新型と旧型の違いを評価!中古車のガリバー
2017年4月15日
プリウスPHVの新型と旧型の違いを評価!


旧型プリウスPHVは、3代目プリウスをベースにPHV化したモデルで2012年に登場した。優れたモデルだったが、EV航続距離が短かったこと、価格が高かったこと、見映えが普通のプリウスとほとんど変わらなかったことなどがあり、販売面では不振が続いた。

新型プリウスPHVは、先代が売れなかった理由を改善し2017年2月に登場。さらに、世界初となるソーラー充電システムを採用。トヨタは、新型プリウスPHVの受注台数が発売からおよそ1カ月後に約12,500台に達し好調な立ち上がりのようだ。

  1. 比較レビューのまとめ
  2. 新型プリウスPHVはベース車のプリウスとはまったく違う!
  3. 歩行者検知式自動ブレーキが標準装備化された新型
  4. 新型は航続距離が大幅に改善、急速充電器にも対応
  5. 中古のプリウスPHVは、まさかの激安! リーズナブルさを求めるなら旧型プリウスPHV

PHVとは?ハイブリッドとの違いは、充電方法とモーターでの航続距離

Plug-in Hybrid Vehicle(プラグインハイブリッド自動車)の略。同様のモデルをPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)などと呼ぶこともある。

PHVとハイブリッドの大きな違いは、外部電源から充電できるかどうかという点だ。PHVには、外部から充電できる充電口を装備している。PHVは、ハイブリッド車より大きなバッテリーを搭載。そこに、外部から得た電力を溜めて、モーターのみで走行する。ただし、モーター走行での航続距離は短い。短距離での移動では、EV走行できるためゼロエミッションとなり環境に優しい次世代環境車と呼ばれている。


充電がなくなるとガソリンに切り替えて走る優れモノ

EVはまだ航続距離が短く、充電に時間がかかるなどのデメリットもある。しかし、PHVは溜めた電力を使い切るとガソリンを使用し、通常のハイブリッド車として走れる。時間があれば充電も可能で、既存のガソリンスタンドで短い時間で給油し走れることから、EVとハイブリッド車の良いところ取りとしたクルマとして注目されている。

新型プリウスPHVのここがすごい!

POINT1:PHVで重要なのは、やはりEV航続距離。

旧型プリウスPHVは、26.4㎞/Lだったのに対して、新型プリウスPHVは68.2㎞/Lと、大幅に航続距離を伸ばしている。これだけEV走行できれば、日常的な移動の足としては十分な距離。通勤や送り迎えなどであれば、深夜電力などを使えば走行コストと安価に抑えることができ、ほぼガソリンを使わずにすむので、環境にも優しい。

POINT2:急速充電器に対応

新型プリウスPHVには旧型ではできなかった急速充電器にも対応できるようになった。これで、高速道路などで小まめに充電できるようになり、よりCO2排出量の少ない走行が可能となった。

POINT3:ソーラー充電が可能

新型プリウスPHVのルーフには、太陽光パネルが敷き詰めたられた世界初のソーラー充電システムがオプションで用意された。トヨタの計算では、最大6.1㎞/日、平均2.9㎞/日走れる電力をソーラーパネルが供給してくれるという。近未来には、ソーラーエネルギーで普通に走れるクルマが出てくることを感じさせる先進性の高い装備だ。

コンセプト&エクステリア比較

4代目プリウスとはまったく違うクルマに仕上がった新型プリウスPHV。3代目プリウスと代わり映えしないデザインの旧型プリウスPHV


旧型プリウスPHV

外観デザインは、ベースとなった3代目プリウスとほぼ同じといった印象。ベースの3代目プリウスよりもデビュー時で100万円近く高価だったのに、代わり映えしないデザインということも旧型が売れなかった理由のひとつだった。

新型プリウスPHV

ベースとなる4代目プリウスとは全く異なるデザインで登場した。ICONIC Human-tech(アイコニックヒューマンテック)をコンセプトとし、ヘッドランプには、薄く小型にデザインした4眼のLEDプロジェクターを採用し、精悍さをアピール。リヤのデザインは、空気の流れをイメージし、2つの膨らみを持たせた波状断面のダブルバブルバックドアウインドウが採用された。リヤオーバーハングをプリウスに対し80mm延長し、より伸びやかなサイドシルエットとした。このバックドアは、トヨタ初となるCFRP(炭素繊維強化樹脂)製。大幅な軽量化も施されているベースこそ4代目プリウスと同じだが、まったく異なるクルマに仕上がった。


インテリア&装備比較

新型プリウスPHVは4人乗り! 新型は、 歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備が標準装備化


旧型プリウスPHV

外観同様インテリアデザインもほぼベースとなった3代目プリウスと同じで、代わり映えしないものだった。

新型プリウスPHV

4代目プリウスと基本的なデザインこそ共通だが、専用の大型11.6インチ縦型タッチディスプレイが装備されている。タッチディスプレイは、今時のスマートフォン的で話題性に優れるものの、安全面ではあまりおすすめできない。揺れる車内で、タッチパネル上にある小さなボタンを押すのは非常に難しいからだ。そのため、指先を凝視することになり、視線は前方から大きく外れ、安全上好ましくない。

ただし、安全装備面では、4代目プリウスでは一部グレードでオプションだった歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備トヨタ セーフティセンスPが全車に標準装備化され、ようやく平均水準の安全性能をもつクルマになった。また、トヨタ車としては珍しくサイドエアバッグ&カーテンエアバッグが標準装備化されている。

新型、旧型共にアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が用意されているが、ほぼオプション設定となっている。この機能は、ハイブリッド車用バッテリーから外部に給電できるコンセント。このコンセントを使えば、家庭用電化製品なども使用できアウトドアなどで便利な上に、緊急時には電源車としても使えるので付いていて損のない装備だ。

走行性能&メカニズム比較

モーターのトルク感をアピールする新型。今となっては、やや物足りなさがある旧型

3代目プリウスとそれほど変わらないPHVシステムが採用されていたが、新型プリウスPHVは4代目プリウスとはやや異なるPHVシステムが搭載されている。それが、デュアルモータードライブシステムと呼ばれるもので、通常1個の駆動用モーターで走行するところを、新型プリウスPHVでは駆動用モーターだけでなくジェネレーター(発電機)も駆動用モーターとして使っている。モーターの力にジェネレーターからのトルクも上乗せされたことにより、新型はパワフルな加速性能を発揮。旧型はアクセルを少々多く踏み込むとEVモードで走っていてもスグにエンジンが始動し、エンジンの力を駆動力にしていた。しかし、新型は少々多くアクセルを踏み込む程度では、エンジンが始動することがない。よりEVらしく、そして力強さを感じるのが新型プリウスPHVだ。こうしたこともあり、新型のEV最高速度は130㎞/h。それに対して、旧型は100㎞/hになっている。

そして、静粛性も新型が旧型を圧倒する。ただ、400万円前後のクルマだとすると、新型も他社のEVと比べるとややロードノイズが気になる。また、エンジンがやや高回転域で回った時のノイズも耳障りに感じることがある。

乗り心地やカーブの安定感も新型が当然上回り大きな差となっている。新型はプラットフォームから低重心化されていることもあり、カーブでの安定感は抜群に良くなった。乗り心地も同様で、やや動きの渋いサスペンションでゴツゴツ感があった旧型に対して、新型はかなり洗練されてきた。良いクルマに乗っている、と感じるレベルに達している。

おすすめは新型プリウスPHV?それとも旧型プリウスPHV?

とにかく買い得感がある旧型。高価格だが先進性が高く満足度の高い新型

まず、プリウスPHVを買うためには、充電できる環境にあるかというのが条件となる。
その上で新旧プリウスを比べると、機能面では新型がはるかに旧型に勝る結果になる。

旧型プリウスPHV

とにかく安く買い得感がある旧型。なんと、中古車相場は2012年式で120~160万円と、新車価格の半額以下という価格帯に入っている。通常のハイブリッドモデルとほとんど変わらない価格なのだ。3年落ちとなる2014年式でもタマ数は少ないものの160~190万円程度。新車が約326~422万円とかなり高価であることを考えると、かなりリーズナブルといえる。多少、EV航続距離は短いものの、これだけ価格が安ければ十分に納得できる。価格面を重視するのであるのなら、旧型プリウスがおすすめだ。

新型プリウスPHV

一般家庭用の100Vでも充電できるようになったが、満充電まで14時間かかるので、自宅を200V対応にする工事が必要だ。実際には、マンションなどの集合住宅では、なかなか難しいのが現状で、車庫付き1戸建の家に住んでいる人でないと新旧プリウスPHVには乗れない可能性が高い。

とにかく先進性があり特別なクルマが欲しいという人向けだ。距離が伸びたとはいえ、EV航続距離は68.2㎞。週末にロングドライブといったような使い方ではなく、毎日短距離移動を繰り返す人におすすめだ。家などで小まめに充電できれば、日々の短距離移動はほぼガソリンを使わない生活が可能になり、財布にも優しくCO2の排出量も減らせ環境負荷も小さくなる。そして、装備したいオプション。なぜか、エントリグレードであるSグレードにしか、ソーラー充電システムが選べない設定になっている。Sグレードを選ぶなら、280,800円と高価だがソーラー充電システムを選択したい。近未来の最先端技術を身近に感じられ、満足度も高くなるし、実燃費も向上する。

値引き術

旧型は普通のプリウスと競合、新型はゴルフGTEやアウトランダーPHEVと競合させるのがおすすめ


旧型プリウスPHV

中古車のタマ数が非常に少ないため、近隣で探すのも大変だ。そのため、中古車同士を競合させることも難しい。まずは、旧型プリウスの見積りを先に取り、「PHVなんていうのもあるんだぁ」なんて軽い感じで商談し、競合させてみるといいだろう。価格相場は、大差ないので同等価格のモデルで競合させてみたい。商談中は「充電設備が必要で、200Vへの工事が必要」と言われるだろう。その際に工事費分値引きしてくれるなら買、と持ちかけててみるのもいいだろう。

新型プリウスPHV

旧型に比べ売れているため、新車値引きがゼロに近いだろう。残念ながら、国産車の中では直接のライバルとなるモデルがないため競合させることが難しい。そこで、輸入車をライバルとしてみよう。同じCセグメントのPHVにはゴルフGTEがある。価格は469万円と高価。先にGTEの見積りを取ってから、ついでにプリウスPHVも見に来た程度で商談してみよう。また、価格を合わせるという点では、アウトランダーPHEVと競合させるのもいいだろう。アウトランダーPHEVは、同等の価格帯でありながら、クルマが大きく立派で流行のSUV、そして4WDであることなどを切り出して、価格が安くなるならプリウスPHVでもいいといった姿勢で臨みたい。

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お得な乗り換方法

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中古車の価格帯(2017年4月時点)
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    326 ~ 422万円

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏

クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員



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