日産ノートが売れたワケ「2016年度下半期コンパクトカー販売台数ナンバー1獲得の理由とは?」

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「2016年度下半期コンパクトカー販売台数ナンバー1獲得の理由とは?」日産ノート購入ガイド

「発明」は誇大広告!? ノートe-POWERは、既存の技術を上手く使ったアイディア車


日産ノートe-POWER日産ノートが売れている。なんと、2017年3月の登録車販売台数で24,383台を売り、月間販売台数ナンバー1に輝いた。同時に、2016年度下期の販売台数でも約8.3万台を売り、超人気モデルであるトヨタ アクアを抑えてコンパクトカーの販売台数ナンバー1を奪取している。

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日産ノートが売れている理由は明確だ。それは、2016年11月に投入されたノートe-POWERの人気によるものだ。e-POWERとは、シリーズハイブリッドシステム。燃料はガソリンで、エンジンを使い発電。発電させれた電気を使いモーターで走行する。ノートe-POWERの場合、電気自動車のリーフと同じ駆動用モーターが使われており、100%モーター駆動というのも特徴だ。

日産はノートe-POWERを「発明」と誇大なCMをしているが、そもそもシリーズハイブリッド方式はすでに他社にも搭載されているので、日産が生み出したハイブリッド方式ではない。どちらかというと、既存の技術を上手に使い上手く差別化できたアイデア車だ。
 

日本マーケット軽視の結果、国内マーケットはジリ貧。それを、救ったノートe-POWER


日産ノートe-POWER新型セレナが登場するまで、国内の日産販売は軽自動車とセレナ、ノート、エクストレイルで支えてきた。しかし、ハイブリッド機能をを持たないノートは、頑張って売っていたもののジリ貧となることは確実。営業からは、早急なハイブリッド車の投入が求められていた。しかし、日産にあるハイブリッドシステムで横置き搭載が可能なのは、エクストレイルハイブリッドの2.0L車のみ。さらに、この1モーター式のハイブリッドシステムは、トヨタやホンダに燃費で勝つには非常に難しい。

そこで、生み出されたのがシリーズハイブリッド方式だ。この仕組みなら、既存のエンジンを発電機として使い、リーフの駆動用モーターが流用可能。リーフで得たモータードライブのノウハウも応用可能だ。

このアイデアが素晴らしかった。しかし、このアイデアを商品として成立させることが難しい。それは、コストと開発にかかる時間だった。
 

デメリットをメリットに変換し、差別化できたからこそノートe-POWERは大ヒット!


日産ノートe-POWER

リーフのモーターを採用

まず、駆動用モーター。254Nmという大トルクを発揮するリーフ用モーターは、非常に高価だ。一般的には、こうしたクラスのクルマにはオーバークオリティなので使われない。ところが、リーフがあまり売れなかったことがメリットになった。ノートe-POWERに搭載すれば、とにかく数は確保でき、減価償却のスピードが早くなり、高いとはいえコストダウンも可能となった。

このリーフ用254Nmという大トルクモーターが使えたことで、ノートe-POWERはアクセルを踏んだ瞬間から力強い加速を誰もが体感でき評価された。ライバル車とは異なる加速力で差別化できた。

協調回生ブレーキは採用せず


そして、もうひとつが協調回生ブレーキだ。ノートe-POWERには、協調回生ブレーキがない。リーフやエクストレイルハイブリッドなどに使われている協調回生ブレーキは、普通にブレーキを踏んだ状態では摩擦ブレーキは使われていない。ブレーキを踏んだ瞬間に、コンピューターが計算し最適な減速度を出すように、モーターによる回生ブレーキをコントロールしている。一般的な使われ方では、ほぼ停止直前まで摩擦ブレーキは使われていない。こうした機能は、アクアやフィットハイブリッドにも搭載されている。

高価なリーフのモーターを使ったので、できるだけコストを抑えたい。そうしないと、販売価格が高くなり売れなくなる。そこで、日産は協調回生ブレーキを採用しなかった。電気自動車であるBMW i3のように、アクセルオフで回生ブレーキを強めに発生させながら上手く制御。発進から停止までワンペダルで操作が可能なe-POWER Drivewを採用した。これならコストが抑えられる。その上、新たな運転感覚をe-POWER Driveと呼び、いかにも新しい技術のようにイメージさせ顧客に提供。これが、ライバル車にはないフィーリングとされ差別化となり、支持された。

エマージェンシーブレーキを標準装備することで差別化

もちろん、ノートはこのクラスの国産車では唯一、歩行者検知式自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキがほぼ標準装備化されている。これは、フィットやアクアには用意されていない技術だ。こうした先進予防安全装備の差も、大きな差別化の要因になっている。

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なんと、e-POWERはノート全体の約7割も占める人気モデルに! ボディカラーも7割弱があの色が選ばれている!


日産ノートe-POWERそんなノートe-POWERだが、なんとノート全体の約7割も占める。e-POWERのグレード別比率は、売れ筋グレードのXが約6割、最上級グレードのメダリストが約3割、スポーツグレードのニスモが約1割となった。他車種もそうだが、ニスモグレードの人気が高く、全体の底上げになっている。走りの質も高く、予算さえ許せばリセールバリューも高いのでニスモグレードを積極的に選びたい。

人気カラーNo1はブリリアントホワイトパール!


ノートe-POWERの人気ボディカラーは、一般的な国産車同様モノトーン系中心が売れ筋となった。最も売れたボディカラーは、ブリリアントホワイトパールで24%を占めた。2位はブリリアントシルバーで16.9%。3位はダークメタルグレーで12.7%。4位はスーパーブラックで10.7%。5位はシャイニングブルーで7.5%となった。訴求色のプレミアムコロナオレンジは、7位で5.6%となっている。その他の色も含めると白、黒、シルバー系だけで約67%も占めた。

中古車マーケットでは、新車とほぼ同様な傾向がみられるので、人気色はリセールバリューに大きく影響する。短期の乗り換えでは、ボディカラーも買取価格に影響がでるので上記のカラーを参考に選ぶといだろう。

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ノートe-POWERは、街乗り中心という人におすすめしたいハイブリッド車だ


日産ノートe-pOWER端的に言えば、日産ノートe-POWERは、速度域の低い街中を中心に使う人におすすめのハイブリッド車だ。

ノートe-POWERは、シリーズハイブリッド車で100%モーターで走る。高速域では、モーター駆動よりエンジンで走る方が効率が良い場合が多く、100%モーター駆動では燃費面では不利なケースも多いのだが。速度が低ければ、逆にモーター駆動のメリットが生かされ、他のハイブリッド車よりも低燃費で走行が可能。

速度域の低い測定となるJC08モードでは、ノートe-POWERは某社のコンパクトカーと比べると約9%ほどエンジンが停止している時間が長いという。当然、エンジンが止まっている時間が長ければ、燃費も良くなる。

また、エンジンを始動させる場合も、できるだけ発進して、ロードノイズが出るような状況になってからエンジンを始動させる制御となっているため、静粛性も高く感じる。

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日産ノートe-POWER/ノート価格


ノートe-POWERの価格は以下の通り。

HR12DE-EM57(モーター) 2WD

e-POWER S 1,772,280円
e-POWER X 1,959,120円
e-POWER MEDALIST 2,244,240円

HR12DE(1.2L) 2WD

S 1,393,200円
X 1,495,800円
MEDALIST X 1,627,560円

HR12DE(1.2L) 4WD

X FOUR 1,711,800円/スマートセーフティエディション 1,827,360円
MEDALIST X FOUR 1,843,560/スマートセーフティエディション 1,929,960円

HR12DDR(1.2Lスーパーチャージャー)2WD

X DIG-S 1,738,800円
MEDALIST 1,985,040円

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執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。


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