ノートvsアクア徹底比較 どっちのクルマがいいの?
2017年2月15日
ノートvsアクア徹底比較 どっちのクルマがいいの?


日産 ノート e-POWER vs トヨタ アクア 徹底比較

日産ノートは、2016年に待望のハイブリッド車であるノートe-POWERが加わった。
シリーズハイブリッド方式を採用し、クラストップレベルの37.2㎞/Lを達成。
ライバルのトヨタ アクアを超える燃費値となった。
一方、パラレルハイブリッド方式のアクアも2014年にマイナーチェンジを行い、燃費性能や走りの質感を大幅に向上。
異なるハイブリッド方式を使うノートとアクア。その実力を全8項目で徹底比較し、星の数で評価した。


日産ノート e-POWERの特徴

シリーズハイブリッド方式を採用した日産ノートe -POWERは、まるで電気自動車(EV)のような走りがウリ。


トヨタ アクアの特徴

モーターとエンジン2 つの動力で走る。同じハイブリッド車ながら、その走行フィーリングはまったく異なるところがポイントだ。

1燃費の比較

ノートe-POWERの燃費値は、37.2㎞/Lとクラストップレベルとなった。しかし、この燃費値を出しているe-POWER Sというグレードは、なんとエアコンや自動運転ブレーキまで外された仕様。売れ筋グレードは、34.0㎞/Lとなっている。こうした燃費を無理やり向上させた特別なグレード設定は、日産だけでなくトヨタやマツダも行っている。アクアも37.0㎞/Lという燃費値になっているが、実際にはなんらかのオプションを装備しなければならない仕様となっていて、何かひとつでもオプション装着すると燃費は33.8㎞/Lとなる。もはや、顧客不在の燃費戦争で、空いた口がふさがらない状況だ。

売れ筋グレードの比較でも、ノートe-POWERはアクアの燃費より0.2㎞/L勝っており、クラストップレベルを維持している。実燃費という視点で見ると、走り方によって違いがあるものの、ノートe-POWERは街中中心で速度域が遅い方が低燃費が出やすい印象で、高速道路での走行はやや苦手だ。そして、アクアも全般的に低い速度域の方が優れた燃費値を記録するが、高速道路での走行はノートe-POWERほど悪化しない。

2価格の比較

各車の売れ筋グレードの価格は以下の通り。

日産ノート e-POWER X
1,959,120円
トヨタ アクア S
1,887,055円

ノートe-POWERの方がやや高めの価格設定だ。ただし、アクアSには自動ブレーキ(トヨタセーフティセンスC)が装備されていないため、こうしたオプションを装備すると、ほぼ互角の価格設定といえる。

購入時の値引き額は?

ノートe-POWERは、登場したばかりなのでしばらくの間は、値引きが少ない状況が続く。現時点(2017年2月)では、値引き額が大きいアクアの方がお買い得といえる。ただし、ノートe-POWERもモデル末期に入ってきているので、2017年6-7月くらいには、値引き額も大きくなってくるだろう。ノートe-POWERとアクアは、必ず競合させて大幅値引きを引き出したい。この2台の他に、ホンダ フィットハイブリッド、マツダ デミオ(クリーンディーゼル)も加えると、さらに効果的だ。

3内装デザイン比較

ノートe-POWERとアクアの大きな違いは、メーターの位置。ノートe-POWERが一般的なドライバーの前にメーターがあるタイプなのに対して、アクアはセンターメーターになっている。

内装デザイン特長

日産ノート e-POWER
全体的にボリュームがあり重厚感があるデザイン。やや味気ないスッキリとしたデザインが特徴。
トヨタ アクア
ナビまわりのセンタークラスターを中心に、後方にセンターメーターを配置。立体的でシャープな線を組み合わせることで、コンパクトカーらしい躍動感あるインパネに仕上げている。シートカラーにより、インパネのカラーも変わるなどオシャレな仕様もある。

両車とも、ややプラスチックの質感が、ややチープな印象だ。

4室内空間と使い勝手

ノートe-POWERの全高は1,520㎜なのに対して、アクアは1,455㎜とかなり背が低い。当然のことながら、アクアは前席&後席共に滑り込むように座ることになり、乗降性は良いとは言えない。
ノートe-POWERは、高さに余裕がある分、腰の高さをそれほど大きく下げなくてもよいので乗降性に優れる。

また、ノートe-POWERは、アクアより全長が大きいこともあり、後席スペースもアクアよりもゆとりがあり快適だ。さらに、ノートe-POWERの後席ドアは約90度開く。チャイルドシートなどの大きな物を積むときや、高齢者が乗り降りするときなど便利だ。さらに、ノートe-POWERのグローブボックス上部に設置されたインストアッパーボックスは、ティッシュボックスが丸ごと入るほどの広さを持つ。

アクア最大の難点は、16インチホイールが装着されるオプション、ツーリングパッケージだ。このオプションを選択すると、アクアの最小回転半径はなんと5.7mになる。5.7mというと、大型ミニバンであるアルファード&ヴェルファイア並み。狭い道や駐車場では、コンパクトカーらしい小回りの良さが生かせず、まさに本末転倒。このオプションを選択する場合、それなりの覚悟が必要だ。

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5外装デザイン

ノートは、このクラスのコンパクトカーでは全長が4,100㎜とやや長い。日産の上級モデルからのダウンサイザーの受け皿となるため、室内空間を重視し全高も高めだ。そのため、全体のシルエットはポッテリとなる。しかし、ボディサイドに入れられたスカッシュラインと呼ばれるシャープなキャラクターラインでスポーティさをアピール。また、フロントフェイスには、日産のデザインアイデンティティである太めのVモーショングリルを用いて力強さをアピールしている。それでも、全高が高いためか全体的なシルエットは実用車的でもある。

アクアは、とにかく燃費に特化したモデルで、デザインも低燃費化するための要素が含まれている。全高を低くしているのも、できる限り走行時の空気抵抗を低くして燃費を稼ぐためだ。その他、カモメが飛んでいるように波打つルーフ形状をしたカモメルーフ、ドアミラーの付け根やリヤコンビネーションランプサイドに入れられた凹凸形状のエアロスタビライジングフィンなど、徹底的に空力を考えた機能も加えられ、なかなか美しい機能美を誇っている。

6安全装備の比較

ノートe-POWERとアクアの大きな安全装備差は、自動ブレーキの性能。

歩行者検知式なのに対して、アクアは歩行者を見分けることができない。交通事故でなんとしても避けたいのが、歩行者との接触だ。そう考えると、自動ブレーキの安全性能という面では、ノートe-POWERが勝るということになる。さらに、ノートe-POWERはほぼ歩行者検知式の自動ブレーキが標準装備なのに対して、アクアは歩行者検知ができない自動ブレーキが売れ筋グレードのSでもオプション設定となっているなど、安全装備面では物足りない状態だ。
ただ、ノートe-POWERも歩行者検知式自動ブレーキがほぼ標準装備化されているのだが、高齢者に多いアクセルとブレーキの踏み間違いを防止する踏み間違い衝突防止アシストがオプションになっている。アクアには用意されていない。
サイドエアバッグ類は両車ともオプション設定だ。
また、ノートe-POWERには、カメラ画像をルームミラーにクリアに映し出すスマート・ルームミラーが用意される。後席に乗員がいる場合や大きな荷物を積んでいるときなど、ルームミラーの死角を作り出すことになるが、後方のカメラ画像を映すことで死角の少ないクリアな画像で後方の安全を確認できる。また、このルームミラー内には、クルマの周囲の画像を俯瞰で映し出し障害物の確認ができるインテリジェントアラウンドビューモニターも映し出される。インテリジェントアラウンドビューモニターは、移動物 検知機能付なのでより安全性が高い。
このように、安全装備面ではノートe-POWERがアクアに勝っている。

ノート e-POWER アクア
歩行者検知式自動ブレーキ
一部グレードオプション
×
対車両自動ブレーキ
一部グレードオプション
ブレーキ踏み間違い
衝突防止アシスト

オプション
×
サイドエアバッグ
オプション

オプション
スマートルームミラー ×
アラウンドビューモニター ×

7走行性能比較

ノートe-POWERには、電気自動車(EV)であるリーフの駆動用モーターが使われている。このモーターは254Nmという2.5L車並みの大トルクを誇る。車重は1,210㎏とやや重いのだが、それでもアクセルを踏んだ瞬間から力強い加速が得られる。エンジンが頻繁に始動するものの、走行フィーリングは限りなくEVに近い。完全にモーター駆動だけなので、アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスの良さは、アクアでは得られないものだ。アクアは、リーフより130㎏ほど軽いので決して遅い訳ではない。ただ、モーターの存在感があまりなく、アクセルを踏んだ瞬間のトルク感がノートe-POWERと比べるとややパンチに欠ける感じがある。
さらに、ノートe-POWERは回生ブレーキの効き具合をアクセル操作ひとつでコントロールできる。そのため、アクセル操作だけで発進・停止が可能。慣れてくると、アクセルとブレーキの踏み換えが激減し疲労軽減に効果がある。アクアは、こうした回生ブレーキ機能をより高度にコントロールする協調回生ブレーキを装備。ドライバーはブレーキを踏み込む速度や力を判断し、油圧ブレーキではなく回生ブレーキを自動でコントロールしながらドライバーが求める減速を可能としている。ドライバーは、普通のブレーキのように使え、特別なテクニックも必要なく電力回生も高い効率を誇る。

走行安定性能面

アクアは、とにかく燃費に特化したモデルで、デザインも低燃費化するための要素が含まれている。全高を低くしているのも、できる限り走行時の空気抵抗を低くして燃費を稼ぐためだ。その他、カモメが飛んでいるように波打つルーフ形状をしたカモメルーフ、ドアミラーの付け根やリヤコンビネーションランプサイドに入れられた凹凸形状のエアロスタビライジングフィンなど、徹底的に空力を考えた機能も加えられ、なかなか美しい機能美を誇っている。

走行性能面に特化したモデルが用意されており、ノートe-POWERにはニスモ。アクアにはG’sと、スポーティなモデルが設定されている。スポーティな内外装や走り楽しさなど、少々高価になるが満足度が高いモデルといえる。
乗り心地は、ほぼ互角。ノートe -POWERは、ガソリン車と比べると車重が重くなりボディ剛性も上がっていることもあり、かなりしっとりとした上質な乗り心地になった。ただ、やはりゴツゴツ感や突き上げ感は残っており、まだ物足りなさを感じる。アクアも、マイナーチェンジ前は涙が出るくらい粗い乗り心地だったが、マイナーチェンジで改善され、静粛性も含め納得できるレベルになった。

8リセールバリュー

中古車大手のガリバー調べによると、3年後のリセールバリューはノートが56~62%、アクアが57~63%となった。ほとんど差が無いので互角といったところだ。ただ、注意したいのは装備により差が出る可能性がある。もはや、自動ブレーキは装備されていて当り前の時代。
ノートe-POWERは、ほぼ自動ブレーキが標準装備なので、それほど心配ないが、アクアのSグレードはオプション設定。歩行者検知式ではない自動ブレーキなのに、装備されていないとなれば、リセールバリューが下がる可能性もある。

リセールバリューとは

新車で購入した車が3年後にどの位の価値が残っているかを指標化したもので、リセール(再び売る)時の価値(バリュー)を残価率で示しています。
例)新型シビック・タイプRのリセールバリュー新車価格が2,835,000円の3年後の買取価格予測は167万円~192万円で、リセールバリューは59%~68%となります。

リセールバリューが高い(値下がりしにくい)車のランキング記事はこちら

新車商談前に必ず買取店で査定を

注意したいのは、売却先によって手元に残るお金が異なってくるということ。買取と下取りというだけでも価格は異なる。当り前だが、買取店が下取りより価格が安ければビジネスとして存在できない。基本的に、買取店の方が高価と考えておくといい。新車販売では、値引き額を大きくして下取り車の価格を下げるという手法もあり、未だこうした商談が行われているケースも多い。この場合、本当の下取り価格を知らないと損をすることになることもある。そんな最悪の結果にならないように、下取り車の本当の価格を知っておく必要がある。そのためには、何も考えずに下取りに出さず、必ず買取店で査定してもらうことをおすすめしたい。下取り車の本当の価格がわかれば、下取り価格が高いのか安いのかも分かり商談を優位に進められる。最終的には、最も高価な価格を提示したところに売ればいいだけだ。

買取店に行く前に、今の車の相場を確認してみる

まとめ・総合評価

ノートe-POWERは、全高も高く乗り降りが容易、後席も広く使い勝手もよいので、ある意味オールマイティなコンパクトカーといえる。ドライバー中心の移動の足というより、後席に子供や高齢者などを乗せよく出かける人に向いている。主に市街地や郊外中心に使うなら、ノートe-POWERの優れた燃費を生かすことができる。
アクアは、後席の広さや使い勝手面では少々物足りない面がある。そのため、あまり後席に人を乗せることが少なく、1人、もしくは2人での移動が中心の人に向く。また、カーブなどでの操縦安定性が高いので、運転そのものを楽しみたい人にもお勧めだ。

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トヨタ アクア

クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏

クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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