日産ノート 新型・旧型比較レビュー|車評論家の大岡智彦氏が徹底評価【2017年最新】
2017年1月26日
日産ノートの新型・旧型比較レビュー


  • ノート

  • REVIEW 新旧比較レビュー

2016年11月に、待望のハイブリッド車であるノートe-POWERが投入された日産ノート。
シリーズハイブリッドという独自のシステムを持つ。デビューした2016年11月には、軽自動車も含んだ新車販売台数ナンバー1に輝いた。これは、日産にとって30年ぶりの快挙となった。
また、ガソリン車は、2012年9月に登場。ガソリン車も個性的で、ユニークな1.2Lミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを搭載した。
そんな個性あふれるコンパクトカー、ノートのハイブリッド車とガソリン車を比較した。

  1. 比較レビューのまとめ
  2. ノートe-POWERは、燃費だけでなくEV(電気自動車)感覚の力強い走りなどで満足度が高い。
  3. 新車で買うなら、e-POWER。ガソリン車は、値引き額次第では高年式中古車を狙ってみるのもよし。
  4. e-POWERは、トヨタ ヴィッツハイブリッドやアクアがライバル。ガソリン車は、ヴィッツやデミオと必ず競合させる。

概要

シリーズハイブリッドシステムを採用したノートe-POWERには、254Nmという大トルクを誇る電気自動車リーフと同じモーターが搭載されている。コンパクトなボディに、2.5L自然吸気エンジン並みの大トルクをもつモーターをもつことから、とても力強い走りが可能だ。ガソリン車のノートには、直3 1.2Lのミラーサイクル+スーパーチャージャーというユニークなパワーユニットが搭載されている。通常時は、1.2L並みの低燃費車で、いざ力が必要な時は、スーパーチャージャーが稼働し、1.5L車並みの最大トルクを発揮する。また、価格優先という顧客のために安価な直3 1.2Lエンジンも用意している。

コンセプト & エクステリア比較

改良される度に、洗練されていく外観デザイン

やや高めの全高をもつノート。そのため、全体のシルエットは、ややポテッとした印象が強くなる。しかし、ボディサイドに入れたらスカッシュラインと呼ばれるエッジの効いたキャラクターラインが、全体を引き締めややスポーティなシルエットとした。ノートは、フェイスやテールランプまわりを改良ごとに進化させてきた。最新のモデルでは、Vモーショングリルと呼ばれる日産のデザインアイデンティティとも呼べるデザイン手法が使われている。やや太めのグリルとなり、コンパクトカーの中では押し出し感のある力強い顔になった。ガソリン車とe-POWERとでは、外装に大きな差は無い。e-POWERは、グリルに入ったブルーの差し色やエンブレムが違う程度。もう少し差別化されていてもいいだろう。

インテリア比較

インテリアデザインは、ガソリン車とe-POWERとも基本同じだ。インパネ周りのデザインは、上下方向に厚みを持たせコンパクトカーとは思えない重厚感を感じさせるもの。広がり感のある水平のムーブメントを強調している。グレードやオプションなどにより、太めのセンターコンソールの枠やステアリングのカラーが異なる。今までブラックのみで、あまりに味気ないシートだったが、e-POWERの導入に伴い、サイドサポート部分の生地色を替えツートンカラーとした仕様や、織物生地と合皮を使ったシートも用意されている。

装備・安全性能比較

ノートには、選んではいけないグレードが存在する。ガソリン車、e-POWER共にSグレードがそうだ。
e-POWERのSグレードは、エアコンさえ装備されていないし、自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキも無い。ガソリン車のSグレードは、そこまで簡略化されてはいないが、一般ユーザーが使うにはあまりに貧弱な装備となる。ノートはe-POWERとガソリン車共に、Xグレード以上がおすすめとなる。
装備面での美点は、e-POWERのSグレードを除き歩行者検知式自動ブレーキと車線逸脱警報が標準装備化されているので安心だ。ただし、踏み間違い衝突防止アシストやカーテンエアバッグはオプション装備となるので、忘れずに選びたい。
また、e-POWERとガソリン車とも基本的にグレードが同じであれば、装備もほぼ同じ。異なる部分は、e-POWERにはハイブリッド車専用の機能装備がある程度だ。
積極的に選びたいオプションは、e-POWER、ガソリン車ともにLEDヘッドランプやインテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)など。予算に合わせて選択するといいだろう。

走行性能 & メカニズム比較

e-POWERの強みは、ガソリンで発電すること

ノートe-POWERは、シリーズハイブリッドと呼ばれるシステムを搭載している。エンジンは完全に発電のみ。このエンジンで発電した電力で、電気自動車であるリーフと同じ254Nmという大トルク誇るモーターを駆動する。そのため、エンジンが発電しているものの、基本的には電気自動車と同じようなモータードライブが楽しめる。ガソリンで発電するため、給油は容易。電気自動車のように、電欠の心配もない。また、254Nmという大トルクは、2.5L自然吸気ガソリンエンジン並みだ。この小さなボディのノートには、十分すぎるスペック。このクラスのコンパクトカーとは思えないくらいの加速性能を誇る。燃費は、Sグレードが37.2㎞/Lとクラストップ。しかし、エアコンも装備されていないグレード。売れ筋グレードとなるXグレード以上では34.0㎞/Lになる。どのメーカーもこうしたまったく売れないグレードを設定し燃費値を競っている。売れ筋グレードで比べてもノートe-POWERの燃費値はクラストップだ。

とはいえ、旧型ノートもなかなか高燃費、高性能

ガソリン車の燃費値は、26.2㎞/L。なかなか燃費に優れたガソリン車なので、e-POWERと比べても、それほど大きな差になっていない。1.2L+スーパーチャージャー車は、98ps&142Nmという出力をもつ。ガソリン車としては、十分なパワーとトルクをもつ。ただし、さすがにe-POWERほどの力強さはない。ガソリン車がダメということではなく、e-POWERの力強さがクラスを超えた力強さがあるということだ。

上質な乗り心地のe-POWER 、走る楽しみを味わえるガソリン車

e-POWERは車重が重くなったことによるサスペンションの変更や、リチウムイオンバッテリーをシート下に搭載したことにより、ボディ剛性がアップした。そのため、乗り心地面では、ガソリン車よりしっとりとした上質な乗り心地になっている。また、遮音・吸音材なども見直されたことから、静粛性も高い。e-POWERは、Xグレードとメダリストでは静粛性に若干違いがあり、メダリストの方が優れている。
ガソリン車の乗り心地は、ややかためで突き上げ感がある乗り味でやや古さを感じる。乗り心地はそれほど褒められたものではないが、カーブなどでの軽快感はガソリン車が上回る。

オススメはハイブリッド?それともガソリン車、どっち?

新車で買うなら、お勧めはハイブリッド車! 中古なら、高年式のガソリン車

今、新車のノートを買うのなら、やはりハイブリッドのe-POWERを選びたい。トヨタ ヴィッツにもハイブリッド車が追加されているので、このクラスのコンパクトカーは、もはやハイブリッド車がスタンダード。リセールバリューもハイブリッド車とガソリン車の価格差は、かなり差が出てきているし、今後もその傾向はますます顕著になる可能性が高い。また、力強さ・静粛性・乗り心地などでe-POWERは、ガソリン車を上回る。電気自動車のような運転感覚も他社のハイブリッド車とは、まったく異なる。回生ブレーキを利用して、発進から停止までアクセルひとつでコントロール可能なe-POWERドライブは、アクセルとブレーキを何度も踏みかえる必要が無く、ドライバーの疲労軽減にもなるので満足度は高い。ただし、e-POWERはXグレードでガソリン車に対して約22万円高価になる。燃費が良いとはいえ、燃費による燃料費差で元を取るには微妙な価格差だが、多少無理してでも満足度はe-POWERが圧倒する。
逆にガソリン車を選ぶ場合、新車というより高年式の中古車という選択肢もある。ノートのガソリン車であり売れ筋グレードでもあるX DIG-Sは、2016年式で120~140万円の予算があれば、ほぼ新車コンディションのような上質な中古車を選ぶことができる。新車価格が1,738,800円なので、中古車なら30~50万円安く買える計算だ。装着されているオプション装備なども確認して、新車の見積もりと比べてみるといいだろう。

新車値引き術とお得な乗り換え方法

買い時は2017年6~7月? e-POWERといえど、ハイブリッド戦争勃発中なので、一定の値引きが可能

2〜3月にハイブリッド車3車を競合させれば値引きは期待大!

ノートe-POWERは、非常に高い人気を得ているので、値引き額は渋い。とはいえ、トヨタ ヴィッツにハイブリッド車が追加され、アクアはモデル後期ということもあり、値引き額は拡大中。こうしたトヨタハイブリッド勢と競合されれば、2~3月の繁忙期はe-POWERも一定の値引き額を提示するしかない状態。e-POWERの値引きが緩み始めるのは、6~7月の繁忙期頃。新車効果がそろそろ落ち始める頃だ。急いで買わなくてもいいのなら、6~7月頃まで待ってみるのもいい。必ずアクアとヴィッツハイブリッドと競合させて、3車を泥沼の値引き合戦に引き込みたい。

ガソリンのノートは、ややリフレッシュしたとはいえ、競争力を失っている状態。ヴィッツやデミオと競合させて値引きを引き出したい。ただ、ガソリン車はそれほどリセールバリューが高くないので、中古車が安く買い得感がある。値引きを引き出した後の見積りと、同等の装備を付けた高年式の中古車や未使用車と比較検討してみるといいだろう。

ガソリン車のノートの値引き術の記事をチェックする

正しい下取り価格を知ることが大切!前もって買取店で査定をするべし!

注意したいのが下取り車の処理。強く値引きを要求すると、下取り車の価格を下げ、その分値引き額を上げるという技を使うディーラーもある。下取り車の正しい価格を知るためには、必ず買取店で査定してもらうことをお勧めする。その上で、新車の見積書に書かれた価格が適正かどうか判断したい。最終的に、最も高価な価格を提示した方に売却すればいい。

中古車の価格帯(2017年1月時点)
  1. 新型 ノート

    139 ~ 224万円

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  2. 旧型 ノート

    80 ~ 130万円

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏

クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員


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