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新型日産セレナ「プロパイロット」先行試乗レポート

自動運転ではなく、あくまで運転支援技術である「プロパイロット」。ドライバーの疲労軽減で事故を減らす!


日産セレナ8月末に、新型日産セレナが発売される。 フルモデルチェンジされた新型セレナには「プロパイロット」と呼ばれる運転支援技術が搭載された。このプロパイロット機能を搭載した新型セレナのプロトタイプ車に試乗することができた。

最近では、アメリカでテスラの自動運転技術であるオートパイロットを搭載したモデルSが、自動運転中に死亡事故を起こした。そもそも自動運転は、悲惨な交通事故を最新のテクノロジーで防止する役割や、障碍者や高齢者、もしくは何らかの理由により移動が困難な人が自由に移動できる手段を与える意味で非常に期待されているものだ。しかし、また、その技術や環境はそれに適していない。テスラの事故は、そうした未成熟未完成のものを過信した結果が招いたものともいえる。こうしたことがきっかけになり、自動運転に対して改めて疑問が生じるなどしている。

そんな中で、日産が自動運転技術を応用した運転支援技術であるプロパイロットを公開した。日産は自動運転技術の開発に積極的で、2020年までに一般道の交差点なども含めた完全な自動技術を投入するとの目標を明らかにしている。今回のプロパイロットは、自動運転化に向けて進んでいく方向を明確にした技術のひとつだ。

日産プロパイロットが実現するのは、自動運転ではなく、まずはドライバーの負担軽減にある。高速道路などでのロングドライブでは、渋滞や長時間の運転などドライバーの負担が大きい。この負担が疲労を蓄積させ、集中力の低下や居眠りなどによる事故につながるケースが多い。プロパイロットは、自動運転技術を応用することで、こうしたドライバーの疲労を軽減し、交通事故を低減する狙いがある。

プロパイロットの機能は、前走車に追従走行するアダプティブ・クルーズコントロールを進化形させたものだ。アダプティブ・クルーズコントロールは、先行車がいないときには単独で設定した一定の速度を維持して走り、先行車がいるときには設定速度の範囲内で、前走車に対して一定の車間距離を維持して走るという機能を持つ。これは、日本のメーカーはやや立ち遅れ気味だが、欧米のメーカーは設定車種をどんどん拡大していて、コンパクトカー にまで広まっている。この機能だけでも非常に便利で疲労軽減に役立ち、使い慣れてくるともう装備されていないクルマには乗りたくなくなるくらいだ。

日産セレナプロパイロットはこの機能に、渋滞など先行車が停止したときには自車を停止させた上で、停止状態を保持できるようにしたことだ。

従来のセレナにはアダプティブ・クルーズコントロールを設定されていなかったが、フーガ やスカイラインなどの上級車には設定があった。ただ、それらは電動パーキングブレーキを装備していないため、停止状態を保持することができなかったのだ。

それを停止保持できるようにしたのが、今回進化したセレナ用のプロパイロットだ。前のクルマが動き出した場合、クルーズコントロールのリジュームスイッチを押すか、アクセルペダルを軽く踏むなどすると発進ができ、再び追従走行に入る。

新型セレナには、アイドリングストップ機能が装備されている。渋滞追従状態でも、停止するとアイドリングストップする。先行車が動き出すと、クルマ側が検知してすぐにエンジンを始動させて、ドライバーが最発進の作業をするのを待つ。

こうした機能は、激しい渋滞時に大きなメリットを与えてくれる。アクセルとブレーキ操作を繰り返すことで右足が疲れることはないし、思わず脇見をしたときなども減速・停止してドライバーのミスをカバーしてくれる。渋滞時に起きやすいウッカリ追突事故軽減などにも役立つ。ただし、急な割り込みなどには対応できないこともあるので、ドライバーは常にブレーキを踏める状態にしておく必要はある。

そして、プロパイロットのもうひとつの機能がステアリング制御だ。高速道路などのカーブでは、単独走行でも追従走行でも、自車の車線の左右にある白線を認識し、白線の中央を維持して走る。これはカメラによる車線認識と、電動パワーステアリングを組み合わせたものだ。新型セレナ プロトタイプ車に試乗中には、グイッグイッという形でステアリングに反力が返ってくる。このステアリングの動きは、慣れないと違和感があるが、車線を維持するためのステアリング操作が自動的に行われているのが良く分かる。このステアリング制御の機能は、従来のレーンキープアシスト(車線維持補助)やレーンデパーチャープリベンション(車線逸脱防止)などの機能を一歩進めたものだ。

こうした機能は、メルセデス・ベンツ のレーダーセーフティパッケージを始め、いくつかの欧州車には、すでに採用されている。国産車でもスバル のアイサイト・バージョン3には、こうした機能の一部が備わっている。新型セレナが最初ではないが、日産車の5ナンバーミニバンとしては初の機能である。

プロパイロットのセンシング技術の特徴は、センサーとして使っているのがモノクロ仕様のモノ(シングル)カメラだけであるということだ。世界中のほとんどの自動車メーカーがアダプティブ・クルーズコントロールに使っているのは、ミリ波レーダーだが、セレナではそれを使っていない。

日産セレナスバルのアイサイトは、カラーのステレオ(ツイン)カメラを採用することで、画像認識による測距の精度や信号の色まで確保しているが、日産はひとつのカメラで前車との距離や白線の中央を正確に判断できるようにしたという。これは、この技術を提携するモービルアイ社のものを活用。独自の画像解析技術を盛り込むことで、前方車両や白線を瞬時に三次元で認識し、正確に制御するという。

アイサイトはカラーのカメラを採用しているが、日産のプロパイロットではモノクロのカメラだ。カラーにすればさらに制御が高まる部分があると同時に、精度が下がる部分もあるため、モノクロカメラで技術を成立させたとのことだ。

プロパイロットは、単眼カメラのみで制御することから、多くのミリ波レーダーや複眼カメラ、他のセンサーを使用しないのでコストが下がるのもメリットだ。つまり、200万円台のクルマにもこうした運転支援技術が導入され、いずれはコンパクトカーにも採用されるだろう。プロパイロットには、歩行者検知式の自動ブレーキも含まれるので、普及することでより交通事故減に役立つ。これは、交通事故を起こすクルマを生産する自動車メーカーとして、社会的な責任を果たすことになる。

こうした技術は、あくまでも運転支援技術である。自動運転とは違う。プロパイロットの仕組みは、自動運転化するにはセンサー類が少なすぎるし、ドライバーの判断が求められることも多くある。日産は自動運転という言葉を多用して、注目を集めようとするが、自動運転化に向けての技術というよりは、自動運転技術を応用し、より安価に多くの人に疲労軽減や安全に役立つ運転支援機能をプラスしたと考えるべきだ。

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執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。


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